A子さんはあるラジオ番組にゲスト出演した際に「歌が上手くなくてXに入る予定はなかったけど、号泣+お願いの後に加入。でも歌を歌わないとなると、自分の立ち位置ってなんだろう、という時にEP(エグゼクティブ・プロデューサー)の役割をもらった」と加入の経緯を説明している。X結成時からのファンだという男性はこう言う。
「あの若さでプロデューサー? と思っていたファンも少なからずいましたが、とても頑張っていたと思いますよ。A子はダンスの経験があって、グループの振り付けを担当していたようです」
2022年12月にグループ活動を終えることに
Xに転機が訪れたのは2020年。深夜の人気バラエティ番組のエンディング曲にグループの楽曲が使われたことで、ファンの裾野が一気に広がった。だが、これからという時期に新型コロナの流行という思わぬ壁が立ちはだかる。同年3月には劇場公演の中止を余儀なくされ、グループの活動には制限がかかるようになる。
「(2020年の)7月くらいから徐々に有観客ライブをするようになりましたが、頑張ってもなかなか思うように売れなくて悩んでいたようです。いちおうキングレコードからメジャーデビューしましたがそれもショット(単発)契約でした。A子ちゃんは元から体が丈夫ではないし、売れないプレッシャーもあったのか、たびたび活動休止したり自傷行為に走ったりすることがありました。コロナ禍になってからは精神的に辛いと周りに漏らすことが増えていました」(音楽関係者)
先の見えないアイドル活動に疲れ果てたのか、A子さんは2022年4月に無期限の活動休止を表明。Xも12月には実質的なグループ活動を終えることとなった。
「ああ、やっぱりか」ファンの中には勘づいていた人も
コロナがなければ、Xもまた国民的人気を博すアイドルグループに成長していたかもしれない。プロデューサーを務めていた星野容疑者とはどういう人物なのか。