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「お金を払えば性的行為をしてもらえると思い、1万円払うと言った」

 田中被告は、初公判に濃紺のスーツに紺のネクタイ、白のワイシャツ姿で出廷すると、これらの起訴内容について「間違いありません」と認めた。

「田中被告は、15歳の女性について『顔や雰囲気が好みで、足を露出していたので、あとをつけて電車に乗り、尾行した後に声をかけた』『年齢は18歳か19歳だと思った』『お金を払えば性的行為をしてもらえると思い、1万円払うと言った』『(犯行に及んだ理由は)独立して1年で、かなり無理してキャパ以上の仕事をしていてストレスがたまっていた』などと述べました。

田中容疑者

 一方、検察側は、『10年ほど前から、短いスカートを穿いた女性や自分の好みのタイプの女性に対して盗撮を行うようになり、2019年頃から2020年頃の間には、盗撮が発覚して警察の取扱いを受け、一時期カウンセリングに通ったこともあったが、2021年頃から再び盗撮を行うようになった』『これまでに少なくとも合計数十回にわたって盗撮を行った』と主張しました」(同前)

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 さらに、被告人質問で、「見つかるか見つからないかというスリルを感じたかった。私が盗撮する目的は、うまくいったときの達成感を感じたかっただけで、(女性たちの)動画には興味がなかった」「バレなければいいと思い、深く考えなかった」とも語った田中被告。公然わいせつの罪でも同様の趣旨の“性癖”を語っている。

田中容疑者

「まず、検察側は、田中被告が2022年9月24日、電車に乗って座席に座った際、性的欲求を満たしたり、スリルを味わいたいがために、自分に背を向けて立っている女性たちが近くにいる状態で自慰行為に及んだと指摘しました。それに対して被告は、『リュックで陰茎を隠していたから、バレるとは思っていなかった』『他人に見せるつもりはなかった』『(撮影したのは)後日、動画を観ることで成功を追体験したかったのかもしれない』と述べています」(同前)