「お金を返せと言われても…」
「それは違います。そうやってすごく言われるんですが、彼の売上は全体の2~3割くらいです。もちろんかなりの大金ですが、売上が彼だのみと言われるのは、他のお客さんとの仕事も頑張っているつもりの私としては、正直言ってちょっと悔しいです」
――菊地さんの炎上のあおりを受けて、ひめかさんの責任を追及する声もありますね。はっきり言えば、金返せと。
「はい、そういった声もありますね。彼の会社に出資してお金を損した方が大勢いるというのもわかっています。けど……炎上するかもしれませんが、本音でお話しさせてください。キャバ嬢の私にお金を返せと言われても……と、困惑しているのが正直なところです。
配慮が欠けていた部分は…私にも落ち度はあったと思います
先ほど話したように、キャバクラは売上が給料や成績に密接に結びついてます。だからお金を使っていただくことに対して、私の立場では炎上しているからという理由で断ることはできませんでした。なにより私はキャバ嬢というお仕事にプライドを持って、これまで人生かけてやってきました。たくさんお金を使っていただくことを後ろめたいと思ったことは一度もありません。
ただ、その頑張ろうという気持ちが先行するあまり、配慮が欠けていた部分はあったかもしれない。私にも落ち度はあったと思います。それでもこれまで夢中で頑張った結果が、こうやってあまり歓迎されないニュースになってしまったのは、複雑な気持ちです。迷惑をかけてしまった世間の皆様やお店には本当に申し訳ありません。ただ、悔しいし、悲しいのが本音です。これ以上は私自身もなんて言っていいか分かりません」
そこまで言うと、ひめか氏は「すみません、もう行かなきゃ」と一礼し、ネオンが煌々と灯る北新地に消えていった。
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