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先輩から受け継がれてきた“襲われない秘訣”

 今回、小誌が改めてこの問題を取材すると、90年代後半にジュニアとして活動していた、都内に住む30代後半の男性が協力してくれた。

 彼の証言で特に興味深かったのが、当時のジュニアたちの間で先輩から受け継がれてきた“襲われない秘訣”だ。

「自分の場合は、先輩から『ベルトを3本巻いて寝ろ』と言われました。簡単にズボンを下ろせたらやられるけど、できなかったら『ウゥ』と諦めて隣の子にいくからと。だからジーパンで寝たりしました。先輩からは『蹴ってもいいよ。怒んないから』とも言われました。『ユーかっこいいよ、僕を蹴るなんて』と言われた人もいるって」

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ジャニー喜多川氏の新たな被害者が現れた

『お前、あっちの部屋で寝とけ!』狙われそうな後輩は遠ざける

 身を守るために彼らは、様々な知恵を巡らせた。

「3日連続でやられてない子がいたら、『〇〇君のそばは安全らしい』となってみんなが集まるので、さらに安全になる。狙われそうな後輩が部屋に入って来たら、『お前、あっちの部屋で寝とけ!』って。お風呂も2~3人で入る」(同前) 

ジャニー氏の自宅の見取り図(BBCより)

 あらゆる手段で被害を回避してきた男性だが、とうとうジャニー氏に襲われたのは14歳の頃。コンサートが終わった後、ジャニー氏が滞在するホテルのスイートに泊まった際のことだ。