不動産大手オープンハウスグループの執行役員であり、主要子会社「オープンハウス・アーキテクト」の代表取締役社長を務めていた日高靖仁氏(41)が、3月20日付でグループ執行役員を辞任、アーキテクト社でも取締役に降格していたことが分かった。日高氏を巡っては、「週刊文春 電子版」が3月16日に配信したオリジナル記事で同社の部下にパワハラ行為をしていたことを報じていた。

 

 オープンハウスのグループ全体の従業員数は4493名(2022年9月末時点)。近年は「連結売上1兆円」の目標を掲げており、2022年9月期決算の売上高は9526億円、純利益は10期連続過去最高を更新し、778億円を達成した。

 オープンハウス・アーキテクトは建物の建築・施工を手がける主要子会社だ。小誌は3月16日配信の電子版オリジナル記事で、音声と共に社長だった日高氏のパワハラ行為を詳報した。

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オープンハウス・アーキテクトの日高靖仁社長(マイナビ「採用ページ」より)

 2月17日、東京・中野にある同社の会議室。日高氏は集まった約20人の幹部の前で部下の営業部長に対し、「お前、辞めたら?」「クソ弱すぎる」などと暴言を吐いた上、椅子を蹴った。さらに営業部長の首根っこを押さえつけ、「何やってんのお前? とりあえずいつも!」などと叱責し続けたのである(音声は「週刊文春 電子版」で公開中)。