猫なで声を出し、清瀬駅近くのビルの薄暗い地下へ
大学生のAさんは、Twitter上でハッシュタグなどを駆使してパパ活を行っている。X氏とはSNSのダイレクトメッセージ(DM)を介して知り合い、“偽札”の被害に遭った。
「Xはやり取りしているときは居酒屋の経営をしていると言ってました。東京郊外の駅に呼ばれたんですけど、はじめに封筒に入った現金を見せてくれたし、猫なで声みたいな感じで穏やかに接してくれてそこまで悪い印象はなかったです。『仕事の合間だから地下でもいい?』って言われて、駅から1分くらいのところにあるビルの薄暗い地下でやりました。
行為が終わると『拭くものを持ってくる』と言って、見えるところに封筒をおいて立ち去っちゃって、後で中身を確認したら“100万円”って書いてあるおもちゃのお札だったんです。最初はまじでムカついたんですけど、後で冷静になったら『偽札って(笑)』ってなっちゃいました」
6万円を見せ「住んでいるアパート」の階段の踊り場で
会社員のBさんもTwitter上でX氏と知り合った。
「DMがきたのは2月のはじめで、その日中に会うことになりました。『大人(性行為)あり4(万円)くらいで会えませんか』と言っていたんですが、最終的に6に値上げして生外になりました。仕事の合間にホテルでやりたいって言われて某駅の前で合流したんですが、時間がないからと住んでいるアパートに行こうと言われました。
自宅って言われてかなり渋ったけど、本物の6万円を事前に見せてくれたし、OKしました。部屋でするのかと思ったら『同棲中の女がいるから』とか言い出して、結局5階と6階の間にある階段の踊り場で行為しました。
私の場合は最後までやらずに、途中で『女から連絡がきた』と立ち去っちゃってそのまま帰ってこなかったです。する前にひとつ上の踊り場に封筒を置いてくれていたので中身を見たらおもちゃのお札でした。パパ活してる仲間に聞いたら、なんか昔からずっとこのやり方だったみたいで、呆れるを通り越してもうプロだなっていうか(笑)」
実際にBさんとX氏が性行為を行ったとされるアパートの住人に話を聞くと「最近階段の踊り場にティッシュのごみが捨ててあって不審に思っていました」と語った。
AさんやBさんによると、X氏の被害に遭ったパパ活女子らはほかにもおり、彼女らがTwitter上で情報発信を始めると、X氏の手口は広く知られることになった。かくしてX氏は「偽札パパ」としてたちまちブラックリスト入りしたのだという。
しかし、X氏は、ブラックリストなどどこ吹く風。3月に入ってからも変わらずパパ活を続け、女性たちにおもちゃのお金を掴ませ続けているという。