「どうせ船橋で開業するなら…」四ツ谷で愛された「大衆そば屋」が閉店、5年ぶりに再会した“元店長”が語ったこと

2023/03/28

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　まず1つは、そば屋では珍しい「替え玉」があることである。大盛りはもちろん対応しているが、「大盛りをゆっくり食べてそばが延びてしまうなら、替え玉を頼んだ方が茹でたてが食べられるのでおすすめ」と山崎さんはいう。その際、つけ汁が足りなくなれば追加サービスもしてもらえるというからありがたい。細麺を使用した「小海老天つけそば」を食べた後、太麺の替え玉を頼むこともできる。2つの麺の違いを楽しむことができるわけだ。

　そして、もう1つは、肉そば系は冷たい「肉つけそば」、温かい「肉そば」、油そばのような「肉まぜそば」の3種類がチョイスできることである。最近は「肉まぜそば」の人気が急上昇しているという。

「ざるそば」（冷）や「きざみのりそば」（温）、「とろろつけそば」（冷）や「とろろそば」（温）、「おろしつけそば」（冷）や「おろしそば」（温）などもあり、普通のそば屋のメニューも揃っている。なかなかよく考え抜かれたメニューだ。

「船橋しらぬひ」という店名の由来

　最後に、山崎さんからお客様への挨拶をいただいた。

「船橋には色々な美味しいそば屋さんがあります。当店はまだ新しくスタートしたばかりですが、昔ながらの王道のそばから、新しい面白い新道のそばまで、お客様のニーズに応えていけるように多様性のあるメニューを揃えていく予定です。また、船橋産・千葉県産の食材を取り入れるなど食材のストーリーを大切にしています。お酒やおつまみのメニューも増えています。是非、お気軽にお越しください」　

「船橋しらぬひ」という店名は「船橋でしらぬひとはいない店」になりたいという思いから山崎さんが命名したそうである。いい名前である。若き青年が立ち食いそば屋からスタートして、自分の夢に向かってひとつずつステップアップして素敵なそば屋を営んでいく姿は実に嬉しいものである。次回は「肉まぜそば」を食べてみたい。再訪必至である。