この1週間で最も大事なテーマは何だったか? それは「岸田文雄首相とおみやげ」であった。
「ウクライナ電撃訪問」自体は高評価
時系列で振り返ろう。まず首相は先週ウクライナの首都・キーウを「電撃訪問」した。この訪問は《困難を乗り越え、訪問を実現したことは率直に評価したい》(朝日新聞の社説3月22日)と各紙が評価。岸田首相にはさらに追い風が吹いた。同時期に中国の習近平国家主席がロシアを訪問していたのだ。
『首相、習氏との相違示す ウクライナ訪問 同時期外遊「法の支配」発信』(産経新聞3月23日)
期せずしてプーチン&習近平に対抗した形で岸田&ゼレンスキーのツーショットを国際社会に示せたのである。岸田首相、持ってる? こうなると次に注目すべきはウクライナへの「おみやげ」だ。読売新聞にはその内訳として、
・ロシアの侵略を受けるウクライナに対し、殺傷能力のない装備品3000万ドル(約40億円)分の供与
・日本がエネルギー分野などで4億7000万ドル(約600億円)を無償支援
などとあった。
支援品には制約が…他国への「おみやげ事情」
わが国の他国への「おみやげ」には事情がある。欧米諸国はウクライナの要望に応じて武器支援を強めているが、日本は「防衛装備移転三原則」に基づく制約があるのでこれまで防弾チョッキや情報収集用ドローンなどを提供してきた経緯があった。なので今回の支援に関連しても、
《今後どのような装備品を支援するかは明らかにしていない。》(朝日新聞3月23日)
なるほど、ここまで読んだら岸田首相のウクライナへの次なるおみやげが気になった。すると……。