「“闇バイト”で金を持ち逃げ」東京での居場所をなくした
「あと、Twitterで“闇バイト”に応募して、オレオレ詐欺などの受け子をやってましたね。そういうやばい金をインスタで見せびらかして、持ち逃げしたこともありました。仲間の車の鍵を持ったまま消えちゃうこともあって、1年くらい前からいろんな人から追われてました。東京にはいづらかったみたいです。だから最近はあんまり人と会ってなかったんじゃないかな」
泉本さんは周囲の人たちとの金銭トラブルにより、東京での居場所を徐々になくしていったようだ。これが、遠く離れた富山県で殺害されるに至った経緯につながるという。
A子さんが明かす。
「マッチングアプリって普通は自分の家の近くの子を探すと思うんですけど、和希の場合は東京から出たかったからあえて都外の子を探してたんじゃないかな。富山の子と付き合う前には千葉と仙台にいて、女の所を転々としてたみたいです。
千葉では付き合っていた女の子がいたんですが、和希が居候するようになって別れたようです。千葉も東京から近いから、結局は和希のことを探してる人とかにもバレて、また居場所なくしてって感じですね。その後は、詐欺の受け子の仕事で仙台に行ったみたいです」
泉本さんのInstagramでは1万円札を扇子のように広げるなど、羽振りのよさそうな生活が垣間見えるが、亡くなる直前は金銭的な余裕がなかったようだ。
亡くなる直前の「困窮」と「孤立」
A子さんが続ける。
「亡くなる数日前、和希に『服を売りたいから成人の身分証を貸して』って頼まれました。そんなことできないからやらなかったけど……。金があったら服を売るなんてこと人に聞きませんよね」
仲間との金銭トラブルを抱えて各地を転々とし、孤立状態にあった泉本さん。生きていれば、4月3日に22歳の誕生日を迎えていたという。22歳を目前にして、泉本さんは何を思い、そして死を選んだのだろうか。
「歌舞伎町では『おごってもらった』とか『優しくしてくれた』って言ってる子も多い。お金をめぐるトラブルで追われてたこともあったけど、周りの人に愛されてた部分もあったと思う。こんな形で亡くなってしまうなんて残念です」(A子さん)
泉本さんと少女の間で何があったのだろうか。捜査はいまだ続いている。
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