前出の留学生もこう続ける。
「隼都君は昨年から今年にかけて、里親から少なくとも5回以上は叩かれていたと聞きました。平手でかなり強く、顔以外の上半身を叩くことが多かった。ほかの留学生もルールを破れば叩かれたり、髪の毛を掴まれたりしていたようです」
こうした告発にAさんはどう答えるのか。3月27日、本人に聞いた。
「僕らの中ではそういう気持ちっていうのは親心」
――本当に椎名君のことは1回しか叩いていない?
「それは本当です。あとは恫喝することはありましたけど。恫喝は要するに(椎名君が)死にたいと言った時にね。『その言葉は二度と出すなよ』ってことで」
――奥さんが椎名君にお盆をぶつけたりしていた?
「ええ……いや、覚えていないですね」
――奥さんが椎名君に「キモい」と言った?
「嫁さんも警察に聞かれて説明していましたけど、それは隼都にじゃない。誰かにではなく、何かに対してだと思うんですけど」
――改めて虐待だと思うか。
「……世間一般的に見れば、虐待ですよね。でも、僕らの中ではそういう気持ちっていうのは親心と思って。でも結果は結果なので(椎名君の)気持ちを読み取れなかった。しかも長いこと」
一方、留学生の保護者の一人はこう訴える。
「一歩間違えば自分の子どもが椎名君のようになっていたと思うと、他人事ではないなと。うやむやにせず真相を究明してほしい」
3月29日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」及び3月30日(木)発売の「週刊文春」では、椎名君が行方不明になり発見されるまでの状況や、学校での様子、Aさん宅で留学生が受けていた仕打ち、“里親ビジネス”の実態などについて詳報する。
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