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税関職員がカプセルの入った“不審郵便物”を発見…道端ジェシカ“泳がせ捜査”で逮捕されるまで

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 警視庁薬物銃器対策課は3月18日、合成麻薬MDMAを所持したとして、麻薬特例法違反(規制薬物としての所持)の疑いで、モデルの道端ジェシカ容疑者(38)を交際相手の外国人男性とともに現行犯逮捕した。

「姉のカレン、妹のアンジェリカもモデルで“道端三姉妹”として知られてきました」(芸能関係者)

 ジェシカは2014年にF1レーサーのジェンソン・バトンと結婚し、セレブの仲間入り。ウィリアム王子(当時)主催のディナーにも出席するなどしていたが、16年に離婚した。その後、未婚のまま長女を出産し、ハワイに移住。テレビ番組では、海を一望できる豪邸を披露していた。

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結婚していた頃のジェシカとバトン(右) ©時事通信社

「今年2月末にはSNSで、アマゾンに生息するカエルの毒を体に入れ、体に強烈なデトックス反応を起こす『カンボ治療』を定期的に受けていることも明かしていた。パイプ吸引する動画も上げていました」(同前)

 そんなジェシカの逮捕容疑は、麻薬特例法違反という聞き慣れないものだった。税関関係者が明かす。

「1992年施行の麻薬特例法は、違法薬物のコントロールド・デリバリー、いわゆる“泳がせ捜査”の時に適用される法律です。違法薬物を流通経路の途中で発見しても摘発せず、発送元だけでなく受取人まで一網打尽にする捜査手法で、行方を見失って流通する危険性を避けるため、時には捜査側が薬物を小麦粉など別の物品に置き換えることもある。別の物品でも麻薬として受け取れば罪に問える法律です」