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税関職員が不審な郵便物を発見…逮捕までの捜査
泳がせ捜査は「ヒト」ではなく、「モノ」に着目した捜査だという。
「今回は東京税関の職員が成田空港で不審な郵便物を見つけたのが、端緒でした。米国から東京のホテル宛に、カプセル剤が入った少量の郵便物を送る正当な理由は考えにくい。調べると、実際、粉末状のMDMAが約15個のカプセルに入った状態で隠されていました。通報を受けた警視庁の捜査員はそのまま泳がせ、郵便物が届いた際にホテルの部屋に踏み込んだ。そこでジェシカと外国人男性を逮捕したのです」(同前)
ドラッグに詳しいクラブ関係者によれば、
「MDMAは『エクスタシー』と呼ばれ、高揚感を得られる。性行為時に使用することも多い。二人が受け取ったのは、粉末状ということで純度が高いと見られる。純度が高いMDMAは高価で入手も難しい」
今後の見通しについて、捜査関係者が語る。
「泳がせ捜査の場合、薬物を受け取って初めて受取人の捜査が始まることも多い。ジェシカのSNSなどを調べ、違法薬物の認識を裏付けられるかが焦点となる」
調べに対し、ジェシカは「知らない」と容疑を否認しているという。