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 一方で、夫の出張の行き先などは把握していました。事前に「今日は大阪泊まりだよ」などと教えてもらわないと、子供の面倒を見る上で、夫婦間のスケジュールが調整できないからです。

家族で食事に 三浦氏インスタグラムより 

 私の会社が夫の会社と同じフロアに入居し、受付や電話係の業務を委託するなどしており、かつ夫婦ということで、私のスマホもいったんは押収されましたし、メール等も提出することで検察には全面的に協力しました。夫の配偶者としてそれ以外にできたのは、無駄な雑音を立てないように黙っていることくらいです〉

今の夫へのメッセージも込めて本を差し入れ

 逮捕後、三浦氏は拘置所にいる夫に差し入れをしている。

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〈1日に3冊だけ本の差し入れも認められており、弁護士を通じて渡しています。そのうちの2冊は夫がずっと「読みたい」と言っていた『レオナルド・ダ・ヴィンチ』の上下巻。今か4年くらい前の本ですが、スティーブ・ジョブズの評伝で話題になったバイオグラファーが、ダヴィンチの膨大な自筆メモを読み解いて書かれている。

 残りの1冊は、夫が好きだった、E・H・カーの『危機の二十年』です。外交についての古典ですね。

 ちなみにその翌日も本を送っていて、1冊はカミュの『シーシュポスの神話』にしました。神々の罰により、何度岩を山頂まで運んでも転がり落ちる、それでも生き続けなければいけない人生の不条理を説いた本です。今の夫へのメッセージも多分に込めています〉

 4月10日発売の「文藝春秋」5月号では、「三浦瑠麗 独占告白120分『夫の逮捕で考えたこと』」と題して三浦氏の独白を10ページにわたり掲載する。東大時代に出会った夫との20年にわたる結婚生活や、娘と2人での生活ぶり、太陽光発電について自身の考えも詳細に語っている。(「文藝春秋 電子版」では4月9日に公開)。

文藝春秋

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三浦瑠麗 独占告白120分「夫の逮捕で考えたこと」