4月9日22時30分頃、韓流の聖地・新大久保のドン・キホーテに、韓国のトップアイドル2人が訪れていた。パーカーのフードを目深に被り、マスクで顔を隠しながらサンリオキャラクターのグッズを楽しそうに見ていた2人。

 彼女らは、世界を席巻するK-POPガールズグループBLACKPINKメンバーのロゼ(26)とジス(28)だ。一見カジュアルな装いだが、ジスは自身がアンバサダーを務めるDIORのスニーカーを履き、ロゼはハイブランドのRick Owens(リックオウエンス)のパーカーを目深に被っている。

ライブ直後のロゼとジス ©文藝春秋 撮影/細尾直人

 BLACKPINKは東京ドームで2日間行われていたコンサート「BLACKPINK WORLD TOUR [BORN PINK] JAPAN」を終えた直後だった。

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「8、9日に行われたコンサートは3年4カ月ぶりの来日で、チケットは争奪戦となってました。公演前日に追加販売されたチケットも即完売し、2日間で11万人を動員しました。今回のツアーはすでに北米、欧州での開催を終え、アジアツアーの真っ最中。150万人を動員するといわれており、世界的人気がうかがえます」(音楽関係者)

K-POP“魔の7年目”を乗り越えてファン安堵

 BLACKPINKは2016年8月にシングルアルバム「SQUARE ONE」でデビュー。人気楽曲「뚜두뚜두 (DDU-DU DDU-DU)」は、現時点でYouTubeでの再生回数が20億回を超えている。

 しかし今年はK-POP界で語られる“魔の7年目”を迎えたことで、ファンからは心配の声が多数あがっていた。

「韓国で2009年に制定された『大衆文化芸術人(歌手中心)標準専属契約書』での最大契約期間が7年間ということから、ほとんどのグループが7年契約なんです。ですから7年間で契約を終え解散をするグループも多く、今年1月には人気グループMOMOLANDが解散しました。逆にTWICEやBTSはすでに7年を乗り越え再契約をしています。

BLACKPINK(公式SNSより)

 そんな魔の7年目が迫っているBLACKPINKですが、韓国のメディア『Star News』が4月4日に、BLACKPINKのメンバー4人全員が所属事務所のYGエンターテインメントとの契約を更新する見通しだと伝えた。ファンも安心したのではないでしょうか」(韓国芸能に詳しい関係者)

 さらにBLACKPINKは他のグループに比べカムバック(新曲の発表)の頻度が少ない時期もあり、不仲説が囁かれたこともあった。4月7日には、韓国出身の人気ラッパーのイ・ヨンジのYouTubeチャンネルに出演したジスが自ら言及するほどだった。