「やめて、押さないで」「人が倒れてる!」「何やってるんだ、早く入場させろ!」
韓国の女性4人組グループ『BLACK PINK(ブラックピンク)』の3年ぶりの来日公演「[BORN PINK] JAPAN」の初日、会場となった東京ドームの入り口に悲鳴が響いた――。
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『BLACK PINK』は「世界で最も影響力のあるポップスター」と呼ばれ、Youtubeでミュージックビデオの再生回数が10億回を超える作品が多数ある。
今回のライブツアーは2019年に開催したワールドツアー時の2倍以上に拡大されたが、チケットは全席ソールドアウトの人気ぶりだ。
ファン待望のライブの会場で、一体何が起きたのか。現場に居合わせたBLACK PINKファンの20代のA子さんは、当日の様子をこう語る。
「無理に割り込んで列を乱す外国人っぽいファンも多くて…」
「オンラインライブはあったけど、日本で“直接会える”久々の公演で期待は高まっていました。その日のために髪を染めて、貯めていたお金も全部グッズにつぎ込みました。開場が16時、開演は18時だったんですが勢い余って始発で行ったのに、すでに大勢の人がいたんです」
女性ファンは午前6時に会場の東京ドームに着いたというが、すでにグッズ売り場には300人ほどの長蛇の列ができていたという。ファン層は日本人だけでなく韓国人やアメリカ人まで幅広いが、グループのイメージカラーである“黒”と“ピンク”色で染まっていた。
「午前9時からグッズ販売が開始されて、私は始発で行ったのに買えたのが昼過ぎでした。無理に割り込んで列を乱す外国人っぽいファンも多くて、元々並んでいた人がさらに待つハメになっていました。人が多すぎて熱中症のような症状で断念する人もいて、結局開場するまで列はずっと長いままでした」(A子さん)