しかしライブ関係者は「ジャニーズのコンサートでは混乱はほとんど起きない。K-POPだから、という部分は正直あります」と話す。東京ドームでのイベントも数多く見てきた中でも、今回のような騒動は“異例”だという。
「最近はオンラインチケットが主流なので、電波障害で入場混雑が起きること自体はよくあります。でもジャニーズなどライブで、後ろの人が前の人を押し込んで“圧迫”するような状況はほとんど見たことがありません。世界的アーティストでも、2月に行われた「レッチリ」のライブはスムーズだったと聞いています。ファンが若く、国籍的にも多彩というK-POP特有の事態なのかもしれません」
ライブ関係者は「日本人は世界的に見ても以上に行儀よく列に並ぶ国民なので、外国人ファンが多いライブを同じ感覚で運営しているとしたら、今後も失敗する可能性は高い」と続けた。今回の『BLACK PINK』のライブツアーでも韓国人や中国人による“盗撮”が相次ぎ、会場を退出させられたケースが何件もあるという。
混雑の原因は「転売とキャリア障害」?
ライブを主催するDISKGAREGEに今回の騒動について取材を申し込むと、以下のように回答があった。
《電子チケット「AnyPASS」は1分ごとに表示されるQRコードが更新されるため、転売防止の目的で実施しました。しかし、その事実を知らずチケットを転売で購入した方々がスクリーンショットで入場を試みて列が滞り、さらにキャリア障害も重なったことで混雑につながったと把握しております。
体調を崩された方については、混雑によって体調を崩された方が5名いらっしゃり、東京ドーム内の救護室で処置を受けたと報告を受けております。救急車が出動した事例は2件ありますが、どちらも混雑内で体調不良を引き起こした方ではないという認識です》
海外でもファンのマナーの悪さによる会場トラブルは相次いでおり、日本も対策は急務と言える。