1ページ目から読む
2/4ページ目

内田 めちゃくちゃ緊張しました。周りのみんなは「じゃんけんするだけでしょ」ってリラックスしている子が多かったんですけど、私はご飯も喉を通らないくらいガチガチで。

 そんな私の様子を見て、「選抜に入ったらきっとMステに出るから、タモリさんにインタビューされる練習をしておこうよ」って、タモリさんのモノマネをして笑わせてくれる先輩もいました。

 そしていざ迎えた本番は……実はあんまり記憶がなくて(笑)。無双モードというか、気づいたら優勝していましたね。

ADVERTISEMENT

 

「私がセンターでいいんだろうか」という不安も

――優勝したときの心境はいかがでしたか。

内田 やっといろんな人に見てもらえるチャンスを掴めて、めちゃくちゃ嬉しかったです。それまでずっと目立たなくて、埋もれていたので。でも、圏外から突然センターになったことで、戸惑った部分もあります。

――なぜ戸惑ったのですか?

内田 いろんな人に見られるということは、良くも悪くもいろんな見方をされるということですよね。たとえば、ファンの方々には「なんで突然出てきたこの子がセンターなの?」と思われていた可能性もあります。

 ほかのメンバーやスタッフも、撮影やインタビューに不慣れな私を見て「この子、大丈夫かな?」と思っていたんじゃないかなと。もちろんみんな優しいから、口に出して言うことはなかったですけどね。でも、一度そう思ってしまうと、ふとした瞬間に「私がセンターでいいんだろうか」と不安になってしまって。

内田眞由美さんがセンターを務めたシングル曲『チャンスの順番』

センターを経験したあとの総選挙も相変わらず圏外で…

――その不安は、どうやって跳ね除けたのでしょうか。

内田 「実力不足」「ただのラッキー」と思われていたとしても、その空気を感じて落ち込むようなことは、絶対にしませんでした。周りにどう思われようと「私がセンターなんだ」と考えるようにして。一生懸命やっていることが伝われば、認めてくれる人もいるはずと信じて、目の前のチャンスに必死にしがみついていました。

 でも、センターを経験したあとの選抜総選挙は、相変わらず圏外でした。握手会でも、私の列に並んでくれる人が増えなくて……。さすがに「何がダメだったんだろう?」と落ち込みましたね。

――努力の結果が見えないと落ち込んでしまいますよね。