2009年から2018年まで、「選抜総選挙」というファンの人気投票でシングル曲を歌う選抜メンバーを決めていたAKB48。
しかし過去には、“人気順”ではなく“じゃんけんの勝敗”によって選抜メンバーを決めていたこともある。2010年9月に行われた「AKB48 19thシングル選抜じゃんけん大会」で優勝したのは、それまで選抜入りの経験がなかった内田眞由美さん(29)だった。
2007年にAKB48へ加入し、2015年に卒業した彼女は現在、新大久保の焼肉店「焼肉IWA」のオーナーとして活躍している。アイドルだった彼女はなぜ、焼肉店のオーナーに転身したのか。まずは彼女の原点である「AKB48時代」の話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)
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アイドルを目指したきっかけ
――内田さんは、20歳のときに5000万円の借金をして焼肉店「焼肉IWA」をオープンさせました。今年でオープン10年目を迎えるそうですね。
内田眞由美さん(以下、内田) オープン当時は接客も経営も分からないことだらけでしたが、たくさんの方に支えられてここまで続けることができました。最近は海外からの観光客も増えてきているんです。
――ちなみに、観光客に人気のメニューは?
内田 焼肉IWA名物の「岩」カルビですね。見た目のインパクトがあるから、写真映えします。もちろん味も最高ですよ!
――今は経営者としてご活躍していますが、もともとは大人気アイドルグループ・AKB48のメンバーでしたよね。そもそもアイドルを目指したきっかけは何だったのでしょうか?
内田 もともとアイドルが好きだったんです。特にハロプロの松浦亜弥さんが大好きで、よく動画を見ながらダンスや歌をマネして遊んでいました。
ある日、同じアイドル好きの友だちから「最近はこんなグループもあるんだよ」と、まだ知名度の低かったAKB48を教えてもらって。「このグループも可愛い子が多いな」といろいろネットの記事を読み漁っているときに、研究生オーディション参加者募集中の案内を見つけて、応募したのがきっかけですね。
「早く大人になって仕事がしたい」と思っていた
――昔からアイドルに憧れていたのでしょうか。
内田 いや、映像を見たりマネをしたりするのは好きでしたけど、「なりたい」とまでは思っていなかったです。あくまで「憧れの存在」というか。
――それなのになぜ、オーディションへの応募を決意したのですか?