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朝日新聞はどう報じたか
今回のオカモト氏の会見について朝日新聞デジタルは社説で取り上げた。
『(社説)ジャニーズ 「性被害」検証が必要だ』(4月15日)
抜粋すると、
・決して見過ごすことができない問題である。
・その地位と力関係を利用し、アイドルとして成功したい少年たちの弱みにつけこんだ卑劣な行いが密室で繰り返されていたのが事実とすれば、重大な人権侵害である。
・第三者による徹底した検証を行い、社会に対して説明する必要がある。
注目したいのは最後の部分。
《喜多川氏による性被害の証言は以前から出ていたが、一部の週刊誌などが中心だった。メディアの取材や報道が十分だったのか。こちらも自戒し、今後の教訓としなければならない。》
どこか他人事のように書いているが…
どこか他人事のように書いているが「自戒」していることに注目だ。実はジャニー氏が亡くなったときの報道も気になっていた。朝日の「評伝」はアイドルの原石を見抜く力は天才的というジャニー氏の功績に続き、後半に「男性アイドル育成、光と影」という小見出しがあった。
《一方、1999年には所属タレントへのセクハラを「週刊文春」で報じられた。文春側を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判では、損害賠償として計120万円の支払いを命じる判決が確定したが、セクハラについての記事の重要部分は真実と認定された。》(2019年7月10日)
あの裁判で重要視されたのがジャニー氏の証言だ。少年たちの性的虐待についての告白に対し、法廷で「彼たちはうその証言をしたということを、僕は明確には言い難いです」と述べていたのである。