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朝日はさりげなくその事実を最後に書いていた(触れていただけ朝日はまだマシだったが)。
海外メディアの反応は?
このとき海外メディアはどう伝えたか。イギリスの公共放送であるBBCはジャニー氏の業績をほめたたえつつ、
《一方で、物議をかもす人物でもあった。どれも証明されなかったが、パワハラと性的虐待の告発が繰り返された。ジャニーズ事務所は業界であまりに圧倒的な存在だったため、ジャニー喜多川氏を批判することはほとんど不可能だった。強大なジャニーズ事務所を脅かそうと挑む人は、日本の主要メディアには皆無だった。》(2019年7月10日)
むしろ日本のメディアの姿勢を指摘していたのだ。
さて、最新号(4月20日号)の週刊文春では性加害についてある映画を取り上げていた。2016年に米アカデミー賞などを獲得した『スポットライト 世紀のスクープ』である。カトリック教会の神父たちによる、信者の子供たちへの長年にわたる性加害の実態を元に作られた作品だ。事件をスクープしたのが、ボストン・グローブ紙。取材班の一人で、現在大学教授の人物は次のように述べている。
「我々の事件と似たようなものだと思います。非常に権力を持っている男がいて、罪のない子供たちを虐待している。」
日本のメディアについては、
「なぜ、記事を書かないのか、私には理解できません」