ミニカーであれば、ヤフオクでは「すべてのカテゴリー」→「おもちゃ、ゲーム」→「ミニカー」という順番にカテゴライズされる。ここに出品したうえで商品のキーワードをたくさん書きこんでおけば、「1/18」(18分の1モデル)、「1/43」(43分の1モデル)、「1/64」(64分の1モデル)、「大量」「ジャンク」といったキーワードでオタクが検索をかけて、あなたのお宝にアクセスしてくれる。
ただし、希少性が高いものでなければ、入札ゼロで売れ残ってしまうこともよくある。ある程度知識がなければ、初回の値づけも難しい。
スター・ウォーズのグッズだと、ダース・ベイダーの等身大マスクやR2―D2、C―3POの等身大フィギュアなどは、かなりよい値段で取引される。知り合いの中に詳しそうなオタクがいれば、自宅に呼んでコンサルティングをやってもらい、ためしに1個か2個オークションにかけてみるとよい。詳しい人にちょっと相談に乗ってもらうだけで、売上は数倍の違いが出てくる。
ちなみに「B宝館」(ミニカーや食玩を中心とする森永卓郎私設博物館)では、ミニカーや食玩以外にもたくさんのものを集めている。コカ・コーラの歴代缶、ドコモの歴代PHSや携帯電話、マクドナルド「ハッピーセット」のオマケとしてもらえるオモチャなど、コレクションは60種類以上に及ぶ。
普通のオタクはここまでコレクションの幅は広くないはずだから、しっかり勉強して金目のものに当たりをつけて、本当に価値あるものに絞ってヤフオクに出品すれば確実に収益は上がる。目を惹くようにわかりやすくタイトルをつけ、購入者が必要としている情報を余すところなく書きこむ。
森永がヤフオクで心をすり減らした“トラブル”
細かいところまではっきり見えるように、きれいに写真を撮ることも重要だ。ミニカーで言うと、裏板についている©マーク(コピーライト)がはっきりと見えるかどうかだけで値段が違ってくる。リプロダクション(複製品)も多いから、正真正銘の当時物であることを証明するデータは重要なのだ。
商売としてネット通販やオークションをやっている人は、自宅に小型の撮影ブースをもっている。ライティングもきちんとしており、ブツ撮り専門のカメラマンに近い態勢だ。売れた商品は、プチプチのエアークッションにくるんで壊れないように包装する。