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「ゼッタイにコネ」「あんまり可愛くない」…誹謗中傷で52キロから37キロまで激ヤセした高橋真麻(41)を救ったマツコ・デラックス(50)の“誉め言葉”

2023/04/29

genre : エンタメ, 芸能

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 当時は、インターネットが盛んになってきて、2ちゃんねるとか、掲示板が流行り出した時期でした。 

 アナウンサー就職掲示板を見ると、「フジテレビに高橋英樹の娘が内定したらしい」から始まって、「あんまり可愛くない」「親の七光りだよね」「絶対コネだ」「縁故に決まってる…!」といっぱい書かれてショックで。でも、学生の頃はまだ掲示板の範囲だったんです。

体重が37キロまで激減…想像もしていなかった新人時代

 そこからいよいよ入社したら、今度は掲示板どころか、雑誌や週刊誌、全メディア、全インターネットと一気に広がりました。「コネ」だ、「ブサイク」などとものすごい勢いで書かれて、こんなに叩かれるのかと驚きました。会社でも私の存在を良く思ってない人もいましたし。

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 昨日までただの大学生だったのに、突然社会の荒波に放り込まれて、もまれにもまれすぎて、一時期はすごくメンタルが弱って、体調を崩した時期もありました。元々体重の変動がある方でしたが、大学時代、就活するときは52キロだったのが、フジテレビに内定が決まって掲示板で叩かれ始めてから45キロ、入社してから37キロまで痩せました。

©文藝春秋 撮影/釜谷洋史

――かなり体重の変動がありますが、お仕事の状況はいかがでしたか?

高橋 入社してしばらくは、なかなか仕事にも恵まれなくて。この日空いている女子アナなら、誰でもいいよという仕事ばっかり回ってくる。スタジオでナレーションのお仕事をしてもオンエアでは顔は映らないとか。報道のクルーと一緒に取材するけれど手しか映らない。そういう仕事を多くしていましたね。

――アナウンス室にいることが多かったのでしょうか?

高橋 はい、よくアナウンス室の電話取りをしていました。70人以上いるアナウンス室の名刺に、1個の電話番号しか書いてないんです。だから頻繫に電話が鳴る中、アナウンス室ではその部屋にいる一番年次が下の人がワンコールで電話を取らなくてはいけないルールがあって。当時は一人1台も無かったし、ワンコールで取れるように受電のボタンに手をかけたまま、調べ物をしたりしていました。

 あとは、来客にお茶を出したり、いらなくなったVHSの廃棄に行ったり、新聞の片づけをしていました。アナウンサーが雑用をすることは、入社前から分かっていましたが、アナウンサーとしての仕事がほとんどない。あるとしても全然華やかでもなく、主な仕事が雑用と電話取りというのが、ネガティブ思考に拍車をかけていたかもしれません。

――当時のフジテレビのアナウンサーは、とても華やかでしたよね。

高橋 当時は本当に華やかで、人気番組の「チノパン」を千野志麻さんがやられていて。その上に内田恭子さんがいらして、千野さんの下には高島彩さん、中野美奈子さんがいらして…とにかくキラキラだったので、それはもう圧倒されましたね。まぁ、周りのキラキラに関係なく、自分がイケてなかったと思うんですけれど…(笑)。