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「いいとも!」でタモリや関根勤にイジられた“初カレのお祝い”、お台場合衆国で歌ったら観客2,3人…フジの王道を歩めなかった高橋真麻(41)が“3日3晩泣いた夜”

2023/04/29

genre : エンタメ, 芸能

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 徐々に担当番組も増えお茶の間にも浸透してきたころ、ある出来事をきっかけにフリーアナウンサーになることを決めた。自らが「そんな局アナいないでしょ(笑)」と振り返るフジテレビアナウンサー時代、そして育児と仕事で充実する今を語る。(全2回の2回目/前編を読む)

◆ ◆ ◆

「マーサはイジっても大丈夫なんだ」

――芸人さんからイジられるようになったきっかけは何でしょうか?

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高橋 入社3年目くらいから、『とんねるずのみなさんのおかげでした』で「モジモジくんのお姉さん」をやっていて、とんねるずのおふたりが私のことをイジって下さっていたんです。だから、徐々に他のバラエティーにも出るようになった時に、芸人さんの中でも、「マーサはイジっても大丈夫なんだ」っていう雰囲気があったのかなと思います。

――その後、高橋さんが恋愛トークをされる場面もよく拝見しました。

高橋 恋愛トーク…異例ですよね、アナウンサーがあんなに自分の恋愛を喋るなんて。29歳の時に初めて彼氏ができたんですけれども。私、昔から嘘をつけない性格なので、アナウンス室でも「彼氏がなかなかできない」話をみんなにしていたんです。みんなも早くできたらいいね、みたいなことを言っていて。その後、29歳で初めて彼氏ができたと思ったら、すぐにメディアで報道されたんです。

©文藝春秋 撮影/釜谷洋史

 そうしたら当時のバラエティ制作局長で現・フジテレビ社長の港さんに呼ばれまして。

 報道が出た翌日が、『笑っていいとも!』のテレフォンアナの担当日だったんです。毎週タモリさんが「今日のテレフォンアナは、高橋真麻です」って言われたら「宜しくお願いします」と一言挨拶するんです。

 そこで港さんが、「報道が出ているのに、明日の『いいとも!』で何も言わないのも変だからテレフォンアナの紹介のときに、彼氏ができた、みたいなことをちょっと話すか」って言われたんですよ。

 冷静に考えればそんな局アナ居ませんよね。だいたいみんな隠すのに(笑)。でも、私も「あぁ、そうですね。わかりました」なんて言っちゃって(笑)。

そして「笑っていいとも!」本番が始まった

 翌日、番組が始まると、オープニングでタモリさんが突然「マーサに彼氏ができました!」って仰って、くす玉が上から降りてきて割られると、「祝!初彼氏!」と書かれた幕が…。

 当時レギュラーだった劇団ひとりさんや関根勤さんがレポーター役になって、「どこで出会ったんですか?」「どういう人ですか?」っていうのをやって。私が「シンデレラ・ハネムーン」を歌ってCMにいくっていう。そんな交際宣言する局アナいますか…?っていうくらい、大々的にやって頂きました(笑)。

 その後も、やっぱり嘘をつけない性格なので他の番組でも「彼氏さんとどうなんですか?」と聞かれると「結婚してくれないんですよ~」と赤裸々に話してしまったり。身を削ったエピソードトークをするというより、嘘がつけない性格なので聞かれると言ってしまって。