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石川県内では盤石かと思いきや…
さて、こういう状況を知れば馳浩知事は石川県内では安泰で盤石とも思える。しかし実態はそうではないのだ。統一地方選では現実が見えた。以下の結果を見てほしい。
『保守分裂「刺客」新人を手厚く支援したものの…「馳知事系」県議選で続々落選』(読売新聞オンライン4月10日)
石川県議選では「馳知事系」が次々に落選したのだ。馳浩知事は昨年3月に誕生したが、今回、知事選で自分を支援しなかった現職の選挙区に新人を刺客として送り込んだのだが相次いで「馳知事系」が敗れたのである。
《県議選を機に馳氏が影響力を強められるかは微妙だ。》(朝日新聞デジタル4月11日)
可視化された「馳知事の焦り」
いかがだろうか。実は馳知事は大ピンチなのである。それは今に始まったことではない。保守分裂選挙といわれた昨年の知事選に辛勝したが、馳知事の不安定さは当選と同時に始まっていたのだ。今回の県議選では防戦一方という現実が見えた。だからこそ言うことを聞かないメディアには厳しく当たってきたようにも思える。馳の焦りは元日のプロレス報道から可視化されていたのだ。
馳知事も県内メディアもそろそろ気づいたほうがいい。知事が石川テレビに対して理不尽な振る舞いをすればするほど一部始終は全国から見られていることを。「裸のムラ」ならぬ「裸の馳浩」なのである。