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「ママひとすじで生きてるわけじゃない」性欲減退、死への恐怖…60歳を目前にしたヒロミ(57)が“生きてる感”を持つためにしていること《令和オジサンの生き方指南》――2022年BEST5

ヒロミさんインタビュー#2

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俺は「ママひとすじ」の愛妻家じゃない

――男性更年期障害では性欲も減退するといわれますが、ヒロミさんはいかがですか。

ヒロミ あ、それはね、お医者さんからも「女性への興味は持っていた方がいい」と言われましたよ。男としてね、それは大事なことですよと。

 で、そう言われたからってわけじゃないけど、街でキレイな女の人を見ると「この人、俺とつきあってくれないかな」「デートしてくれないかな」とかはね、やっぱり思いますよ。

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©文藝春秋 撮影/平松市聖

――ナンパしたり?

ヒロミ いや、俺は話しかけられないのね。だから、実際には行動しないで興味を持つだけ(笑)。

 でも、俺はそれをママにも隠さないから。テレビを見ながら、ママに「この人キレイだな」とか言うしね。だから、ひたすらママひとすじで生きてるわけじゃないですね。

――ヒロミさんらしいです。

ヒロミ 若い頃はね、僕だって浮かれてましたよ。

 あの頃も文春とかメディアはあったけど、まだネットはなかったし、世の中が今よりも恋愛やスキャンダルに寛容だったからね。同世代の芸能人仲間とも「俺らの若い頃は、ユルい時代でよかったよね」って、よく話しますよ(笑)。

――今はSNSであっという間に拡散されますもんね。

ヒロミ だから、今の若い人たちは大変ですよね。今は世の中の目が厳しくなって、許してくれないから。すごい世の中だなと。

結婚以来30年、夫婦同じベッドで寝る

――伊代さんとは、来年で結婚30周年。今も寝室は一緒なんですか。

ヒロミ そうですね。結婚して以来ずっと一緒で、今も隣で寝てますよ。

©文藝春秋 撮影/平松市聖

――ずっと仲良しなんですね。

ヒロミ 僕は寝つきが本当によくて、ベッド入ったらすぐ寝て、ずっとその姿勢で朝まで寝るんですよ。犬も一緒に寝てるから、余計に動けないのもあるんだけど。

 ただ、ママはあちこち動いてすごく寝相が悪いの(笑)。ふたりとも寝相が悪かったら一緒に寝られないだろうけど、俺はじっとしてるからね。

――中高年になると、寝室は別々というご夫婦も多いです。

ヒロミ うちは、ママも俺と一緒に寝るのに慣れちゃってるからね。旅行に行っても常に隣で寝てますね。バラバラで寝るのはママが嫌がるし。