文春オンライン

2023/05/02

genre : ニュース, 社会

“目の前で排便された汚物”を税関職員が何度も確認

 トイレの外で「出たか?」と聞けばいいわけではない。逃走や隠匿の可能性を排すため、排出のまさにその瞬間をその目で確認しなければいけないのだ。

「大柄の外国人が、税関職員に見守られながら排便するわけです。しかも税関職員は、その排泄物の中から異物を取り出さなければならない。他人の排泄物に触れ、臭いと感触を確かめながら異物がないかつぶさに探します。目を背けなくなるような作業を繰り返すんです。なぜなら、その異物が容疑者から出たもの(持ち込んだもの)と確認しなければなりませんから」(同前)

 また、排せつの過程などで、異物が破損し中身が体内に流出すれば容疑者の生命に関わるため、そうした対応も考慮しなければならない。

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缶詰のスープに混ぜられた覚せい剤。薬物はいろいろな形状で持ち込まれるので要注意だ ©時事通信社

「早朝から深夜まで、4日にわたって16回の排便」

「チュクディ・ンワマジオブ容疑者の逮捕事例で言えば、4日にわたって16回の排便を通じて102個もの異物がでてきたと聞いています。容疑者の排便が早朝や深夜に行われるのであれば、それにも立ち会わなければならない。様々な税関業務がある中で、これほど過酷な業務はそうはありませんよ」(同前)

 税関職員と言えば、財務省に所属する財務事務官(財務官僚)であり、様々な国家公務員の仕事がある中でも“花形”の一つだ。入省するのも難しい。そうしたエリート職員らによる口にするのも憚られるような努力の末、我々の日常は違法薬物から守られているのだ。

 今後も外国人旅行者は増加していくことだろう。そこにある税関職員らの陰の活躍も忘れずにいたい。

エリート税関職員の知られざる“過酷な仕事”とは「4日で16回の排便に立ち会い」「排泄物の臭いと感触を確かめ異物がないかつぶさに探す」《道端ジェシカ夫のMDMAも発見》

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