2022年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。ライフ部門の第4位は、こちら!(初公開日 2022年12月10日)。
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「なんで車にそこまで?」
世間からの驚嘆の声も、好事家の耳には賞賛と響く。他人には理解しえないコダワリに人生を賭ける、カスタムカーオーナーの酔狂な実態とは⁉
今回は、軽自動車のN-BOXに驚きの改造を施す「かず」さんをご紹介。
「軽にそんなお金をかけるなんて」と言われても
この車はもともと、セカンドカーとして買ったものなんです。当時はセルシオに乗っていて、そっちをメインに弄っていたので、このN-BOXは普段の足に使うつもりだったんですよね。
でもそれから、雑誌やイベントでカスタムされた軽自動車を見ているうちに、「軽でもこれだけ個性を出せるのか」と思ってしまって。軽い気持ちで弄りはじめたのですが、一度手をつけると「人とは違うものにしたい」という気持ちがどんどん強くなっていくんですよね。
そうやって、「ここも、あそこも」と、次々にワンオフのパーツを作ってもらっているうちに、カスタム費は1000万円を優に超えてしまいました。
大きな改造としては、BMWのフロントを移植したり、ワイドボディ化して書類上でも構造変更を済ませたり、スライドドアを観音扉にしたり……誰もやらないようなことばかりなので、毎回ショップの人には苦労をかけています。向こうからすればワケのわからない要求でしょうけど、いつもイメージ通りにしてくれて、感謝しかありませんね。
やっぱり、周りから「軽にそんなお金をかけるなんて」とはしょっちゅう言われますし、自分でもここまでやるとは予想していませんでした。でも、まったく後悔はないですね。仮に1000万円のBMWと交換できると言われても、もちろん応じないですよ。なんというか、これと決めた車を自分の思う形にしていく過程が楽しいんですよね。
こういう車に乗っていると、変わった人のように思われがちなんですが、仕事は普通のサラリーマンをしています。ただ、給料はだいたい生活費に消えてしまうので、車に充てるお金を稼ぐためにバイトをしていて。やり繰りは大変ですが、自分にとってはこれが生きがいなんですよね。
そうしているうちに、セルシオよりもN-BOXに手をかけるようになって、しばらく前にセルシオは手放してしまいました。普段の足にはムーヴを買って、この車は基本的にイベント展示がメインですね。
さすがに、またムーヴの方をカスタムしはじめることはないと思います。さすがに。このN-BOXも、まだまだ弄り足りない部分がたくさんあるので……次は内装をフルリメイクして、外装もまた塗り替えようかと画策していますよ。もう、どれだけお金があっても足りないですね。
2022年「ライフ部門」BEST5 結果一覧
1位:30代女性が「敗血症」を発症、医者は「99.9%助からない」と…苦しむ娘を自宅で介護し続けた母親の“後悔”
https://bunshun.jp/articles/-/62547
2位:大腸がんステージ3の妻(35)の「第二子がほしい」に、10歳年上の夫は「エッ」…闘病中の夫婦に走った予想外の“亀裂”
https://bunshun.jp/articles/-/62545
3位:「うるせんだクソババア、カネよこせ」末っ子の反抗期、9人の養育費…「石田さんチ」の母に聞いた大家族のリアル
https://bunshun.jp/articles/-/62544
4位:セカンドカーとして買ったN-BOXに“1000万円超”のカスタム…「バイト代」で改造費を捻出するサラリーマンの“ヤバすぎる情熱”
https://bunshun.jp/articles/-/62543
5位:「『キラキラネーム=頭が悪い』という偏見が…」18歳で「王子様」から改名した男性の現在
https://bunshun.jp/articles/-/62542
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。次のページでぜひご覧ください。