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――困ることも多そうですが。

島田 でも、私はそっちのほうが燃えるタイプなんです。ハングリー精神があるって自分で言っちゃうんですけど、そんならやったろかいって気持ちになるんです。あっ。でも、プライベートはほったらかしはイヤよ。男性が構ってくれないと、もう!って怒るんだからね(拳を頭に持って行って怒る)。

Ⓒ文藝春秋/細田忠

再ブレイクのきっかけは破壊力のあるギャグ

――間近で貴重なものを見せていただきました(笑)。

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島田 以前、千鳥さんのやってる「相席食堂」という番組に呼んでもらったことがあるんです。通常の回は、メインのゲストは2人なんですけど、私が出演させていただいた放送回は「未来のロケスターを探せ」という趣旨の企画で、私を含め8人が競うような形式だったんですね。メインのゲストで呼ばれると緊張しちゃったかもしれませんが、なんだか試されてるようで燃えました。

――あの番組が何度目かのブレイクのきっかけになりました。

島田 ありがたいです。でも、特別なことをしてやろうと思ったわけじゃないんです。いつも舞台でやってることをそのままやっただけで。実際、現場でもディレクターさんからなにか指示があったわけじゃないんですよ。新喜劇の台本と同じですね(笑)。

Ⓒ文藝春秋/細田忠

――「パンティーテックス」や「おっぱいチョモランマ」というギャグでSNSは騒然となりました。

島田 (股間に手を伸ばしながら)やらずにはいられませんよね。もう“症状”の一種です。

吹っ切れたギャグをするには「愛」が必要

――あれだけ破壊力があると、繰り出すのに躊躇したりしませんか?

島田 ねえ。ホンマ、ようやれてますよ。場の空気とかお構いなしですから。実際、私があれだけ突飛なことをやれてるのは、相手のことが好きだからだと思います。受け止めてくれる側への愛があるからやと思いますね。

Ⓒ文藝春秋/細田忠

――愛、ですか。

島田 映画やドラマの女優さんが、撮影の間だけ相手役の俳優さんに恋をしはるって言うじゃないですか。あれ、私もよく分かるんです。舞台の上に限っては、受けにまわってくださる座員の方に本当に恋していると思います。もっぱら座長さんがツッコミ役をやってくれはるんですけど、川畑泰史さんのときも、石田靖さんのときも、彼らへの愛が芽生えてますね。芽生えへんかったら、吹っ切れたギャグなんてできへんと思います。