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海外に持っていくスマホは今のところauがいい理由

プロが教える「旅の新常識」

2018/02/22

2016年夏に開始した画期的なサービスとは?

 そして、2016年8月には、auが「世界データ定額」(https://www.au.com/mobile/service/global/au-world-service/sekai-data/)というサービスを開始する。これは国内パケット定額サービスのデータ量を海外でも利用できるというもの。

「世界データ定額」はauユーザーが24時間980円でネットに常時接続できるサービス。au STAR会員に登録しておけば、月1回24時間無料で利用することができる

 そのため、従量制のプランに加入している人にとっては海外での使用分のデータ量も加算されるものの、データ量の制限はなく、24時間一律980円というプランは画期的ともいえるものだった。現在は150以上の国・地域でサービスを提供している。

事前に「世界データ定額アプリ」をダウンロードし、「データローミング」をオンにしておけば、現地到着後に「ご利用開始ボタン」を押すだけでネット接続が可能になる。

「アメリカ放題」というプランも

「私ソフトバンクユーザーなんですけど」という人には残念だが、ソフトバンクにはこうしたプランは2018年2月現在存在していない。

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 ただし、ソフトバンクと契約しているiPhone/iPadユーザーであれば、アメリカ国内でのネット接続・通話が無料になる「アメリカ放題」(https://www.softbank.jp/mobile/service/global/overseas/america-hodai/)というプランが存在する。「自分はとりあえずアメリカばかり行く」というiPhone持ちなら、この一択だろう。随分対象者が限られる気もするが……。

 なお、NTTドコモの「海外1dayパケ」は2018年3月15日以降、auの「世界データ定額」と同様、国内パケット定額サービスのデータ量を海外で利用する「パケットパック海外オプション」(https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/ppko/)に引き継がれる。これにともない、対象の国・地域は104から205に拡大する。また、これまでは地域により、24時間980円~1580円と金額差があったが、今後は世界すべての国と地域を980円でカバーすることになる。また、これまで最大30MBだった容量制限もなくなる。

NTTドコモでも、2018年3月15日から、auの「世界データ定額」と同様のサービス、「パケットパック海外オプション」が開始される

 ほぼ同様のサービスなら対象の国・地域が多い分(auは150以上に対してドコモは205)、ドコモが有利なのでは?と思う方もいるかもしれない。ここでようやく本題の本題である。