“営利目的”については「事実ではないとはっきり断言」
――逮捕時には「営利目的」という容疑でしたが、誰かと一緒に使用することもあったのでしょうか。
北浦 これについてはこの場で誤解を解きたいのですが、逮捕時は所持量から営利目的とみなされたのだと思いますが、これは事実ではないとはっきり断言させて頂きたいんです。起訴事実にも営利目的は結局、含まれませんでした。大麻は全て自分で使うために持っていました。
――事件を受けて12日には、5月に予定されていたワンマンライブの延期と払い戻しが発表されました。
北浦 ワンマンライブは延期となりますが、同じ場所で同時刻に、30分ぐらいと短いですが、自分の中での説明責任を果たすためのライブを無料でやらせてもらいます。保釈中に歌うなんて、反省してないという考えも当然あると思います。ただ自分なりに何度考えても、中止して何も考えずに家にいるのが、僕にとって一番楽な選択肢で、それが逃げに思えたんです。
アーティストとして一番誠意を見せられて、説明責任を果たせる場がライブだと思っています。話している姿の僕のファンなんて一人もいなくて、僕の音楽が好きでチケットを買ってくれた人が100%だと思いますので。SNSよりも先に、皆さんの目の前に立って自分の言葉でお伝えしたいと考えています。
大麻とは関係なく、今後も貫き通していきたいこと
――今後の音楽活動について教えてください。
北浦 実はユニットとしても、ソロとしても、これまで所属していたメジャーレーベルから独立した矢先の事件でした。これまでは楽曲作りに専念しようとメジャーレーベルにいましたが、自分たちで売り方まで考えていた頃の方が、情熱があったなと昨年からメンバー3人で考え直し、心機一転もう一度インディーズに戻ったタイミングでした。
マス向けではなく、自分が生きるなかで生まれた感情を作詞家として言語化していきたいと今回の事件とは関係なく思い始めていました。大麻とはもちろん関係なく、まだまだ歌いたいテーマは一杯あって、全て自分の脳みそから出た言葉で歌い続けることを今後も貫き通していきたいと思っています。
VIGORMANは弱冠25歳。社会的責任を認識した彼は、今後どういう姿をファンに見せていくのだろうか。再起はあるのか、見守りたい。
撮影/細田忠