一個人の話だというぐらいの軽い気持ちだった
――保釈後も未だ自身のSNSでは発言されていませんが、その意図と今の率直な思いを教えてください。
北浦被告(以下、北浦) 本当に周りのスタッフやリスナーにはご心配をかけてしまいました。スタッフさんにはお会いして自分の気持ちを直接伝えて謝罪させてもらいましたが、リスナーの方々一人ひとりの目を見て、胸の内を伝えることはできない。また皆さんに楽曲を聞いていただけるかはわかりませんが、先に多大なご心配をかけてしまったことに対して、この取材のなかで自分の言葉で謝罪させて頂きたいです。
――逮捕される可能性については、これまで考えたことはなかったのでしょうか?
北浦 全く考えたことはありませんでした。大麻は全て自分で使っていただけだったので、情けないですが、一個人の話だというぐらいの軽い気持ちでしかありませんでした。まさかガサが入って逮捕されるとは思いませんでしたし、逮捕されたらどうなるかもあまり正直考えたことはありませんでした。
だから警察署を出た時、報道陣がたくさんいて驚きました。
社会的な責任という意識がなかった
――ニュースになることもあまり想像していなかったのでしょうか?
北浦 はい。
自分はもともと高校生の時に友達の実家の空手道場で、みかん箱の上に立って歌い始めたような始まり方だし、変態紳士クラブも友達とノリで始めたグループなんです。音楽番組やバラエティー番組にも呼んで頂けるようになって本当にありがたいと思っていましたが、そもそもメディアに出るのを目指していたわけでもなくて、いまだに決まったお客さんしかいない小さなレゲエクラブに行ったりと、ストリートの意識が根強い。
社会的な責任という意識がなかったのだと思います。いつも自分たちの音楽を聴いてライブにも足を運んでくれていたファンの方々以外の、「YOKAZE」って曲だけは好きとか、ファンではないけど僕らのことを知ってくれてる、多くの人達が見えていませんでした。