車は鉄の塊か、それともロマンの塊か。世間の理解など求めない、個性全開の車を愛してしまったオーナーたちの素顔やいかに⁉
今回は、8代目クラウンを80年代風にカスタムする「とさん」をご紹介。
◆◆◆
族車乗りの家庭に生まれ
昔から家庭環境が悪かったもんで、もともと親がこの手の車に乗っていたんですよ。日の出暴走のデビューが0歳みたいな。そういう環境で育ったもんですから、はじめから自分はこういう車に乗る運命だったんだろうなって。
なにげに中学生くらいの頃には、セルシオとかマジェスタとか、新しめのVIP系にも興味があったんですよ。でも、親父と車の話になったときに「セルシオ乗りたい」と話したら、その場でボコられちゃって。「お前何言ってんの?」とブチ切れられましたね。親父にとっては、VIP系の車は全然シブくないんだと思います。
そういうこともあって、やっぱり読む雑誌なんかも必然的に古いものになっていって。それから高校に上がって、バイクを改造してブンブンいわせたり、先輩後輩で弄った車体を譲り合ったり。18歳になってからは、ずっとこういう古い車を乗り継いでいますね。
この車もフルノーマルで買ってきて、昔の雑誌を参考にしながら自分なりに弄っています。実際、こういうのが一番流行ったのは80年代だと思うんで、自分はその当時を直接知っているわけではないんですけどね。
それでも、ホイールは今みたいにツライチにするんじゃなくて、引っ込ませるくらいが80年代っぽいなとか、雰囲気を再現しようと色々工夫しています。自分の親世代の人たちが見て、「懐かしいな」と思えるような弄り方をしていきたいですね。
この車以外にも、いつも4台か5台くらい軽自動車を持つようにしていて、ずっと弄くり回して遊んでいます。ある程度仕上がったら、地元の後輩に安く譲ったり。乗り物がほんとに好きなんですよ。そこはずっと変わらないですね。
仕事は接客業なので、通勤には軽の方を使っています。さすがにこの車が店にあったらヤバいですからね。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。