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メールなのに敬具で終わる…ChatGPTに書かせて大失敗する人、業務効率が向上する人のリテラシー格差

source : 提携メディア

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③読者のメッセージにコメントするとき

私にもよくありますが、メールマガジンの読者などからメッセージや感想が届いて、何か返事をしなくてはいけない場合。「以下のメッセージに対して、Facebookからいい感じで返事をしたい。無難な感じでお願いします」とChatGPTにオーダーすると、「!」や絵文字を駆使して、本当に無難で好感の持てる文章を返してきます。これもたたき台として使えます。

ChatGPTは特に目的のないもの、どう返したらいいかわからないものに対して、実にうまい返し方を教えてくれます。こういうことに日々悩まされている人は、すごく楽になるでしょう。

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100点満点の答えは出てこない

結局、ChatGPTをメールで活用するときは、まず正しいメールの書き方を学び、間違えや違和感を見極める目を持つこと。そのうえで自分の持っていない切り口や表現、アイデアを見つけるためのアシスタントとして活用する。あくまでも100点満点の答えは出てこないから、出てきたものを微調整しながら使っていく。

このプロセスを踏めば、メール作成もメール対応もうまくいくはず。仕事の効率もアップするでしょう。

繰り返すようですが、ChatGPTは確率的に出現の可能性が高いものを予測して出力するため、出てくるものは“ザ・無難”な文章。メールは相手あってのことなので、ChatGPTで完結するものではないということは忘れないでほしいと思います。

平野 友朗(ひらの・ともあき)
アイ・コミュニケーション代表
ビジネスにおける時間管理やメールスキルの向上を中心に、コンサルティングや講演、執筆を行う。著書に『誰も教えてくれなかった ビジネスメールの書き方・送り方』ほか多数。
メールなのに敬具で終わる…ChatGPTに書かせて大失敗する人、業務効率が向上する人のリテラシー格差

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