皆さん、はじめまして! モデルの田中愛梨です。YouTubeチャンネル「野球いっかん!」ではアシスタントを務めさせてもらっています。
東京生まれの私ですが、正真正銘のドラゴンズファンです。きっかけは、名古屋に本社のある会社・徳重さんの「お尻シャワシャワ」という製品のCMに出させていただき、名古屋との縁ができて「ドラゴンズの試合を見てみよう!」と思ったことです。2019年5月のことでした。
最初に見に行ったのが、神宮球場でのヤクルトとの試合です。この日は乱打戦の末、10対8でドラゴンズが勝利! 「何これ⁉ 野球の試合って、こんなに楽しいの⁉」と驚きました。子供の頃、野球好きの父に連れられて西武や巨人の試合を見に行ったことはありましたが、まったく違う体験でした。このとき、攻守ともに大活躍したのが高橋周平選手です。
すぐさま、今度はハマスタに行きました。三塁を守る周平選手を真後ろから見たくてレフトスタンドの席を取ったら、ドラゴンズファンの応援がすごかった! 一緒に応援する新たな楽しみができて、球場に何回も足を運ぶようになりました。このときから私はすっかりドラゴンズと周平選手のファンです。こんなにのめりこんだものは、これまでの人生の中でもほとんどなかったかもしれません。
球場では一瞬たりともプレーから目を離したくないので、お酒も飲みませんし、スタジアムグルメも食べません。お茶を握りしめてグラウンドを見つめています(さすがにそろそろスタジアムグルメを楽しみたいと思っているのですが……)。
テンションが上がるのは、好守備があったときです。周平選手がサードを守っているときは、「サードに飛んでいけ!」と願いながら見ています。周平選手とビシエド選手の守備は、どんな打球でも絶対に捕ってくれるという安心感と信頼感がありますね。
私が周平選手のファンになったのも守備がきっかけでした。構えがすごく低いところが本当に好きなんです。最初は「そんな体勢で動きやすいの?」と思いましたが、どんな打球も見事に捌いてくれます。あの構えを後ろから見たときのお尻がきれいなんです。まわりからは「変わってるね」とよく言われますし、「野球いっかん!」のオーディションでこの話をしたらプロデューサーに爆笑されました。でも、大好きなんだから、しょうがないのです。
苦しくて見られなかったヒーローインタビュー
今シーズンは周平選手がスタメンから外れることが増えて、ファンとしては正直悔しい思いがあります。でも、若い選手を起用する立浪監督の采配も、今後のドラゴンズを見据えたら絶対に大事なこと。周平選手がスタメンから外れてしまうのも仕方のないことなのかもしれません。
そんな中、6月1日のソフトバンク戦では、途中から出場して見事な決勝打を放ってくれました。「やってくれた!」と大喜びしましたが、ヒーローインタビューで周平選手がまったく笑っていなかったのが印象的でした。きっと日頃のいろいろな思いが詰まっていたのだと思います。私も苦しくなってしまい、決勝打のシーンは何回も繰り返して見ましたが、インタビューは1回しか見ていません。
でも、その翌日、村松開人選手がサヨナラヒットを打ったときは、大はしゃぎしているんですよね。レモン味のアクエリアスをブライト健太選手の頭からいっぱいかけていて。あれはベタベタになりそう……。きっと若手選手の活躍を盛り上げてくれているんだと思います。打撃に関しては「俺はこれだ!」というフォームで自分の信じた道を突き進んでほしいです。
本当はスタメンで大活躍してもらうのが一番いいのですが、まずは求められている場所で間違いのない堅実な守備を見せてもらいたいです。あの守備はすぐにやろうと思っても、なかなかできません。周平選手の背中を見て学んでいる選手もいるのではないでしょうか。
周平選手が同じサードを守る石川昂弥選手に守備のアドバイスを送っているという記事を読んだときは胸が熱くなりました。外から見たらスタメンを奪われているように見えるのに、後輩にアドバイスを求められたら親身になって話をしているなんて、本当に格好良いです。「人間性も素敵なんだ……」とまた好きになってしまいました。若い選手が育ってくれれば嬉しいですし、負けじと周平選手が活躍してくれたらもっと嬉しいです。
沖縄キャンプ取材で、周平選手と一緒に並んで写真を撮っていただいたときは、緊張のあまり心臓が飛び出そうで吐きそうになってました。「いつも応援してます」とだけお伝えするのが精一杯。たぶん、またお会いしても横に来たら何も喋れなくなると思います。無理です。いつかインタビューさせていただく機会があるなら、入念な準備をして臨みたいと思います。
周平選手は昨年、国内FA権を行使しませんでした。この選択には「ドラゴンズで今後も活躍したい」という気持ちが詰まっていると私は感じたんです。プロ野球が本当に厳しい世界なのは「野球いっかん!」でプロ野球OBのみなさんに教えていただいているので知っているつもりですが、今の状況に負けずに活躍してほしいです。まだまだいけると信じています!