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スポーツ紙はどう報じたか
では報道を見ていこう。新聞休刊日といっても、実はスポーツ紙は駅売り版を発行していてコンビニでも買える。社長の動画公表の翌日、スポーツ報知は芸能面でジャニーズ事務所の今回の動きについて解説を載せた。
《スポンサーから説明責任を求められた》
《裏方であるジュリー氏が自らの言葉で説明しなければ収拾がつかないほど、問題は大きくなっていた》
解説の見出しは『ネットを中心に収拾つかないほどに』。まさに歴史は繰り返す。
スポーツニッポンとサンケイスポーツは1面で伝えた。
『ジャニーさん性加害問題に公式謝罪 ジャニーズは「異常」だった』(スポーツニッポン)
『故ジャニー喜多川氏性加害問題 ジャニーズ社長 謝罪』(サンケイスポーツ)
ここでスポニチがいう「異常」とはジュリー社長が書面で答えた事務所の体制のこと。創業時からジャニーとメリーの二人体制だった歴史に対して、
《私自身その異常性に違和感を持つことができなかったわけで、ただただ情けなく、深く後悔しております。》と社長は答えていた。
事務所が動くまでメディアも動かない
スポニチはこの部分から「異常」というワードを見出しにもってきたのだが、性的な「異常」イメージを連想させるやり方にも見えた。えげつない手法で批判しているように見えるが、しかし思い出すのは約1か月前のことだ。元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が日本外国特派員協会で会見をおこなった際、翌日の朝刊スポーツ紙は見事にスルーしていたのである。