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おばあちゃんや小さい女の子が巻き込まれて転倒…警察とデモ隊はお構いなし

 過去最大規模で行われた広島G7サミットだが、交通規制や店舗休業、デモによる市民への打撃は大きかった。広島で生まれ育ち、事件が起きた日も現場に居合わせた40代女性が話す。

「4月末から巡回する警察官やパトカーが増え始めて、街中には緊張感が走っていました。サミット開催の3日間は休業せざるを得ないというお店も多かったので、買い物も十分に済ませて当日は家でゆっくりしようと思っていたんです」

 サミット開催前、広島市内の中心部にあるドラッグストアで働くこの女性は、出勤時から帰宅するまでの間に何度もデモ隊の音や姿を確認したという。

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18日のデモの様子

「サミット直前の17日から、大きな音を立てて抗議するデモ隊を見ていました。そばで警察が警備していても、後列の方になると警備が薄くなります。周りには一般の人もいるのに危ないなと思っていたんです。

 そして、翌日18日に揉めて逮捕者が出た時には、歩いていたおばあちゃんや小さい女の子が巻き込まれて転倒していました。女の子は膝を怪我して泣いていたけど、警察とデモ隊はお構いなし。その後も行進を続けていて、どうかしているなと思いましたよ」(40代女性)

「突然、人が倒れこむように目の前から消えていった」

 この女性は外出しない事をより強く決心したというが、サミット最終日である21日には仕事のため、憂鬱になりながらも出勤したという。そしてまたもや事件と直面してしまう。

21日のデモで取り押さえられる中核派の男性メンバー

「広島の“本通り”と呼ばれる場所で長い列を作ったデモ隊が、『警察帰れ』『サミット止めろ』と叫びながら行進していました。列の中間でデモの参加者と機動隊の方が何やら口論になっていて、3分くらいそのまま進んでいました。すると突然、人が倒れこむように目の前から消えていったんです。よく見たら5、6人の機動隊が、デモ隊の若い男性2人を地面に押し付けていました」(同前)

 揉み合いの末、機動隊とデモ隊の男性らが倒れこんだ先はマスクなどを販売していた店舗内だった。40代女性が続ける。