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米国研修で開眼 “農業を科学する”5代目社長、ミニトマトに活路 リスキリング・スマート農業で売り上げV字回復

source : 提携メディア

genre : ビジネス, 国際, テクノロジー, 働き方, サイエンス

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変わらぬ農業変革への探求

一方で、全国のスーパーに「プライベートブランド用」のミニトマトを直接納入するなど、生産販売一貫のバリューチェーンを構築しているのも、ほかの農業法人とは異なる浅井農園の特徴だろう。中間マージンを省くことで適正利益を確保しつつ、価格競争力も維持できる。また、生産と販売との間の情報共有をはじめとするDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進めることで、出荷ロスの低減につながっていく。そうしたことで、積極的な研究開発に回せる原資を確保でき、さらなる成長の芽がぐんぐん伸びていく。

「当社のノウハウを水平展開すれば、さまざまな地方の、さまざまな農作物の生産性を、劇的に高められるでしょう。ただし、自動化やDX化はあくまでも手段。真の目的は、日本の農業を変革し、国民の食生活を守ることです」

大きく変貌した浅井農園だが、浅井社長の夢は、学生時代から微動だにしないようだ。

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