アルバイトに応募した理由は「ゼルダを1秒でも早く入手するため」
「現場責任者が、息子さんは何をしているんだと問うと、『ゲームをしている』と答えたそうです。後からわかったのですが、そのゲームはゼルダの新作でした。電話したのは5月11日の午前で、ダウンロード版ですら発売前でした」
21歳配達員は「一刻も早くゲームをプレイしたかった」と“内引き”したことを認め、アルバイトに応募した理由も「ゼルダを1秒でも早く入手するため」と計画的な犯行であったことを白状したという。
「商品はだいたい発売の3日前には倉庫に入ります。そして、2日前に我々配達員が数の確認や、配達車両近くまで運ぶ業務をするんです。21歳の彼は10日に盗んだのでしょうね。その後、彼は会社にゲームソフトの返却と代金の弁償をして、退職処分になりました。この件は、現場責任者より上には伝わっていません……」(同前)
「バレなければこのまま仕事を飛ぶつもりだった」
さらに、Aさんの会社では他にも無断欠勤していた24歳の配達員がおり、その人物も「ゼルダを“内引き”したのではないか」という疑惑が浮上した。本人に連絡を試みたところ、“犯行”を自白したという。
「彼はゼルダのゲームソフトの他にも、専用のProコントローラーやAmazon特典のスプーン、ゲーム内で使えるフィギュアのamiiboなど計10点ほど、ゼルダ関連の商品を“内引き”していました。彼は転売で生計を立てていたようで、盗品をメルカリやラクマに出品していました。彼は、まだ売れていない未開封の商品は返却し、その他は定価の代金で弁償したようです」
24歳の配達員も同様に退職処分となっている。しかし、この件もAmazonへの報告はされていないという。「バレなければこのまま仕事を飛ぶつもりだった」と話した24歳配達員。フリマアプリの販売履歴には入手困難な商品が並んでおり、「“前科”があるに違いない」とAさんは憤りを感じた。