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“かなだい”村元哉中・高橋大輔が理解し合えたきっかけは「牛乳飲め」のケンカから? 2人が語る“引退後”の夢

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先日引退を発表した“かなだい”こと、フィギュアスケート・アイスダンスの村元哉中・高橋大輔。

3月に行われた世界選手権を会心の演技で終えた2人。演技後には観客の温かい声援と拍手に包まれ、高橋や村元も涙を浮かべていた。

世界選手権(2023年)ではリンクで涙を流す場面も

このときすでに「引退」の気持ちは固まっていたという高橋。

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5月2日の引退会見後、2人にこの3年間を振り返ってもらった。

ベストの演技は世界選手権のフリーダンス

――2人のベスト演技はありますか?

高橋:
ベスト演技は、世界選手権のフリーかな。僕も“最後”というのを頭では理解していたんですけど、めちゃくちゃ演技をすることに集中していて。これが人生で最後の世界選手権という思いもあったから絶対決めたいと。

最後のリフトまで気は抜けないんですけど、でも後半になってくると疲れてくるのが、(世界選手権では)それがあまりなくて。疲れてはいたんですけどね。

「練習してきたことができている」「これいける!いける!」みたいな感じがあって、途中からちょっと笑顔でした。でも最後のリフトの前だけ真剣でした。

2023年の世界選手権フリーダンスの「オペラ座の怪人」

終わった瞬間に3年間通してやっとできたっていう感情があったので、「ありがとう」みたい感じでしたね。

哉中ちゃんもほんとに大変だったと思います。理想があったと思うんですけど、なかなか自分が追いつけなかったところもあり、やっと自分が追いつけて、ちゃんとできたので、(世界選手権のフリーでは)いろいろな感情がありました。

村元:
「一秒一秒を大事に」。もう「その瞬間を忘れないでおこう」「大事に踏んでいこう」という思いで滑っていました。あまり“最後”というのは考えたくなくて。

フリーの演技がうまくまとまらなかったシーズンだったので、「ミスなく終えたい」という気持ちはすごく強くあって、最後のポーズをとった時に「できた!」っていう嬉しさと、その時の大ちゃんが見えてなかったんですけど、ぱっと後ろ見たときに、泣いていて本当にうれしそうな姿を見て私も涙しちゃって。頑張ってきてよかったな、やってきてよかったなと思った瞬間でした。

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