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ケンカが互いに理解し合うきっかけに

――今だから言える、こんな困難が実はあったという出来事は?

高橋:

「牛乳飲め」って言われて僕がぶちギレたことですね。これはいろいろ流れがあるんですけど…。

村元:
先シーズンのワルシャワ杯(2021年11月18〜21日開催)がポーランドであって、帰ってきたときに(高橋の)咳がずっと続いていて。すごくいい結果だったんですけど連戦だったので、本当にお互い疲れていたんです。でもまずは大ちゃんの咳を治さないといけないと思って。

マリーナコーチから、「牛乳でいろいろ混ぜて作るといいから、これを作って大ちゃんに飲ませて」って言われたので、私は“早く体調がよくなって咳を治してあげたい”という思いで「牛乳を飲んだ方がいいよ」って何回も伝えたんです。

(コーチからも)言われたので、とりあえず「飲まないの?」と、ちょっとしつこく聞いてしまったところ、ぶちってキレて。携帯ぶん投げたよね。なんだっけ?「しつこい!」みたいな?まあ確かにしつこかったな、ごめんなさいって思いました。

 

高橋:
本当にみんな僕のこと思って言ってくれていたんですけど。

意味の分からないところでキレて。「牛乳」は禁止ワードです(笑)。

そのケンカがあってから、グッとお互いが何となく、より一層理解しあえた、というのはありましたね。

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「2人でなにかプロジェクトができたら」

――これからどんな新しい2人を見せていきたいですか?

村元:

私はずっと言っている、タンゴをしたいです。

高橋大輔

高橋:
あと2年くらいかけて作って、いつかどこかで披露できたらなと思いますけど、あれはスケーティング、アイスダンスレベルが上がらないとカッコいいのができないので。なのでまだまだ僕にはちょっと早い。時間をかけてどこかで、と思います。

――最後に2人の夢を聞かせてください

高橋:

できるうちはずっとパフォーマンスしていきたいし、エンターテインメントの世界にいろんな形で、どんな形でもいいので関わっていきたい。

自分が出て見せるのもあり、見てもらうのもあり、見てくれる人を育てるのもあり。最終的にずっと関わっていきたいです。それが夢かなと思っています。

村元哉中

村元:
一つ大きな夢を言うとしたら「2人で見たことないプロジェクトみたいなの」は勝手ながらすごくやりたいな、と大ちゃんにも伝えてあります。

2人でアイスダンスで築けたいろいろな経験や絆があるからこそ、何かできるかなとも思っています。これからアイデア交換しながら、何か1つプロジェクトができたらいいなって思います。

5月2日に引退会見を行った村元哉中・高橋大輔

競技会からの「引退」を決めた2人だが、“かなだい”の進化はこれからもまだまだ続いていく。今後2人はアイスショーなどで活動を継続していくというが、これからどんな演技で魅せるのか期待したい。