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「実力も折り紙つき、キャラクターも独特。それに…」現役エース・宇野昌磨とレジェンド・羽生結弦に「あるもの」と「ないもの」《フィギュアスケート世界選手権》

「実力も折り紙つき、キャラクターも独特。それに…」現役エース・宇野昌磨とレジェンド・羽生結弦に「あるもの」と「ないもの」《フィギュアスケート世界選手権》

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「熱心なフィギュアスケートファンでもなければ、宇野昌磨選手のことを羽生結弦選手ほど注目しない存在でしょう。ただ、実力、キャラクターともに宇野選手は羽生選手に勝るとも劣らないポテンシャルを秘めている選手です」(スポーツ誌ライター)

ⒸJMPA

 3月22日からさいたまスーパーアリーナでは世界フィギュアスケート選手権が開催されている。23日の男子シングルでは日本のエース・宇野昌磨の活躍に期待が集まっている。

今までが異常だったフィギュアスケートの盛り上がり

「WBCの陰に隠れてしまっている印象はありますが、今回の世界大会は4年ぶりの日本開催です。スポーツ紙はもちろん、普段はスポーツを取り上げない女性誌でも選手のインタビューを掲載するなど、例年以上に露出は多いんです。いざ大会が始まったら、世間の注目もWBCからフィギュアスケートに滑ってくるんじゃないでしょうか」(スポーツ紙記者)

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 これまでフィギュア人気を牽引していたのは、いわずもがな羽生結弦。かつては羽生が滑ると聞けば、地方と言わず海外と言わず、どこへでも会場に足を運ぶ熱烈なファンがいたことはよく知られている。チケット争奪戦が過熱するなど、一時フィギュアスケートは国民的スポーツだった観がある。

Ⓒ時事通信

 しかし昨年、羽生がプロ転向を表明。金看板が競技者としてリンクに姿を見せることはなくなってから、フィギュアスケートの話題は例年ほどの盛り上がりに欠けている。日本スケート連盟はいま、人気を取り戻そうと躍起になっている――かと思えば、そんなことはないという。

「フィギュアスケートはあくまでアマチュア競技ですから、連盟が率先して盛り上げようといった動きをすることはありませんよ。むしろ羽生が現役だった時代が異常で、人気が過熱しすぎると抑えにかかるくらいです。そのため、羽生のような大スター選手がプロに転向してしまっても、“ポスト羽生”を探すことはないでしょう」(スケート連盟関係者)

宇野は出場する大会すべてで優勝

 現在、日本男子のエースは宇野昌磨。これまで幾度となく世界大会で結果を残しており、競技関係者の評価も高い。

「宇野選手は前回大会の王者。今シーズンも安定した実力を発揮しています。この世界選手権もケガなどのトラブルがなければ優勝する可能性は高いといえます」(前出・スポーツ紙記者)

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