パンデミックが始まってから約3年、多くの国で入国制限が解除され、国際線フライトの便数や路線は徐々に回復してきた。
ようやく自由に海外へ行けるようになり、気軽に旅行できるようになった今、次の旅行先にメキシコシティはいかがだろうか。メキシコシティには古代遺跡をはじめとする魅力的なスポットがあふれている。
そこで今回は、メキシコシティで訪れてほしい絶景スポットを5つご紹介。この街の独特な魅力が刺激的な旅を叶えてくれるはずだ。
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街全体が「世界遺産」に認定されているメキシコシティ
成田空港から直行便で約14時間、北アメリカ大陸南部に位置するメキシコ合衆国の首都・メキシコシティ。標高2,230メートルの高地にあり、人口2,000万人を超えるラテンアメリカ最大級の都市である。
かつては「テノチティトラン」といわれ、アステカに帝国が広大な湖を埋め立てて造った都市であった。そして現在は街の中心部となる歴史地区に、かつての都市の遺跡やスペイン統治下で造られた欧風建築物などが立ち並び、街全体が世界遺産となっている。
それらの歴史的な遺跡・遺構から、古代メキシコの歴史のみならず民族性や宗教観に触れることができ、日本とは異なる世界観から刺激を受けるとともに畏怖の念を感じさせられる。
驚くほど広大な「テオティワカン遺跡」
メキシコシティには歴史地区だけでなく、ちょっと足を延ばせば行くことができる世界遺産に登録された遺跡がいくつかある。そのひとつテオティワカンは、メキシコシティから直通バスで約1時間の場所に位置する、アメリカ大陸最大規模の都市国家の遺跡である。
敷地は驚くほど広大で、巨大なピラミッドがそびえ、見渡す限り遺構が続く様子はまさに圧巻。遺跡内で1番大きい「太陽のピラミッド」は、約64メートルと世界でも3番目の高さを誇る。コロナ禍前までは頂上まで登ることができ、また頂上からは遺跡の壮大なパノラマを楽しめたそうだが、残念ながら現在は立ち入り禁止となっている。
また、遺跡内で2番目に大きい「月のピラミッド」や、外壁の彫刻が素晴らしい「ケツァルコアトルの神殿」、遺構を結ぶ約2キロメートルの「死者の道」など見どころがたくさんあるので、ゆっくり時間をかけて見てはいかがだろうか。
さらに、「太陽のピラミッド」の奥にある博物館では、遺跡内で発掘された埋蔵物が収蔵、展示されている。少しわかりにくい場所にあり、多くの人が見逃してしまうのだが、ひっそりと立つ看板を目指して立ち寄ってみてほしい。