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「一部のみの切り取りで記事を掲載することのないよう強く警告」

「まず、笹川氏によると2015年9月23日に、宮脇希大阪市議との間のLINE上にて、以下のやり取り(註:〈ちゅーはしたん?→酔った時に無理やりしました笑〉など)をされたことは事実のようです。

 笹川氏としては、8年近くも前のことであるため、本日(註:5月30日)5時までに前提となる事実関係について正確な記憶を喚起するのは困難であるとのことでしたが、少なくとも、当該やり取りが笹川氏と宮脇氏との間のLINE上のものであること、LINEの節々に『笑』との文字が挿入されていること、その後、宮脇氏からは当該内容に対して否定的な反応はなく、寧ろ宮脇氏からは、『(笹川氏から貰った)指輪返してブレスレットにしとくわ!』(同日12:41)、『ブレスレット毎朝晩付け外しするほどマメちゃうけど』(同日12:42)と、二人の関係性が良好であることを示す内容が送信されていることに照らせば、『無理やりしました笑』との部分は笹川氏による冗談の可能性が極めて高く、両者の中では単なる笑い話として消化されていたことは疑いようがありません。

 したがって、くれぐれも、前回の記事の様に、本件LINE上のやり取りの一部のみを切り取り、笹川氏が強制わいせつ行為等を行ったかのような印象を一般読者に与える記事を掲載することのないよう、強く警告申し上げます」

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維新・宮脇市議(本人HPより)

 この回答を受け、再び宮脇氏に事実確認を求めたところ、次のように語った。

――同意はあったのか?

「いや、それだけはないです。起きたことは党本部に報告しています」

 笹川氏を巡っては、大阪維新の会は当初、詳しく調査する姿勢を示さず、口頭での厳重注意処分に留めていた。同党代表の吉村洋文知事も5月23日の段階では、笹川氏について「反省しており、議員としての責任を果たしていくことが重要」などと述べている。だが、新たな報道を受け、笹川氏が離党届を提出すると、一転、「議員辞職すべき」と非難するようになった。大阪維新の会は全所属議員を対象にハラスメント被害を調査するとしているが、今後、党としてどのようにハラスメント問題に向き合うのか、対応が注目される。

週刊文春 電子版」では、笹川氏が宮脇氏に送った“想定問答”LINEの詳細、維新が笹川氏を巡る問題の調査に後ろ向きだった理由などについても報じている。

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