京都市で知人の大学生をタリウムで殺害したとして男が逮捕・起訴された事件で、自身の叔母にもタリウムを飲ませて殺害しようとした疑いが強まったとして、警察は男を再逮捕した。

タリウム殺害容疑 知人大学生だけではなかった

宮本一希容疑者のYouTubeより:
僕、宮本一希っていいます。職業はお茶屋を経営しています

自身の仕事について語る京都市の無職・宮本一希(37)容疑者。 去年10月、知人の大学生・濱野日菜子さん(当時21)にタリウムを飲ませて殺害したとして、逮捕・起訴されている。

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しかし、事件はこれだけで終わらなかった。 警察が捜査を進めると、宮本容疑者に新たな容疑が浮上してきた。

それは…自身の叔母に対する殺人未遂だった。不動産会社を経営していた宮本容疑者の叔母は2020年7月、体調不良で入院し、今も意識不明の重体となっていて、入院からおよそ3カ月後、宮本容疑者が会社を引き継いでいた。

宮本容疑者の派手な生活 ほぼ毎日高級飲食店に…

知人によると、このころから、宮本容疑者の生活が派手になったという。

 

宮本容疑者の知人:
3万円から5万円ほどの飲食店へ毎日のように訪れたり、有名な店で貸切りパーティをしたり、派手な生活をしていました

警察によると叔母の入院後に、叔母の複数の口座から何者かによっておよそ5000万円が引き出されていて、一部のキャッシュカードが宮本容疑者の財布から押収されたということだ。

叔母が急変した状況が濱野さんと似ていたことから、警察が捜査を進めると、叔母の血液などからも“タリウム”が検出されたのだ。

容疑者のスマホからはタリウムの検索履歴も

 

さらに、宮本容疑者の携帯電話から「タリウム」の検索履歴が見つかったことなどから、警察は宮本容疑者が財産目的で叔母の会社を乗っ取り、殺害しようとしたとして、24日、殺人未遂容疑で再逮捕した。

再逮捕を受け、宮本容疑者と叔母の双方を知る知人が24日、関西テレビの取材に答えた。

叔母の知人:
全員で集まること大切にしていたし、旅行に家族で行くとかしていた。普段から良くしてもらっていた相手にそういうことをしていたのであれば、本当に残念だし、絶対やってはならないこと

 

警察は犯行の動機や事件のカギとなる、タリウムの入手ルートなどを調べている。

(関西テレビ「newsランナー」2023年5月24日放送)