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また、「ご感想」のなかには、「時には言葉にならない心の声に耳を傾けながら、困難な状況に置かれた人々を始め、様々な状況にある人たちに心を寄せていきたいと思います」という表現もある。これは、苦しいなかで声を挙げられない人たちの思いに寄り添いたいという2人の思いだろう。それは、様々な困難を経験してきた2人だからこその言葉ではないだろうか。大きな声だけが、目立つ声だけが拾われていく世の中ではなく、むしろ本当に苦しんでいる、しかし声が出せない人たちの思いを汲み取りたい、それは療養やバッシングの、まさに当事者であった天皇皇后だからこその意識でもあるように思われる。
天皇ご一家3人で行動する意味
「ご感想」はまた、「愛子は、私たちの生活を楽しく和やかなものにしてくれるだけでなく、愛子が学び、経験する一つ一つのことが、私たちにとっても新たな学びへとつながっていると感じます」と、愛子内親王について言及する一段落もある。たしかに、最近は3人で一緒に行動する様子がメディアで数多く報道され、6月8日には御料牧場での静養時の写真が公開された。
また、先の高島屋の展示を5月30日にやはり3人で鑑賞しに行っており、その様子が翌日に報道された。そのなかでは、それぞれの会話や感想が詳しく紹介されている。ロールスロイスや当時の映像を見た天皇は「懐かしいですね」、皇后は「ちょっと恥ずかしい」と述べたという。特に皇后の様子は「照れたような笑顔」だったと表現されている。どこか私たちと同じ雰囲気を漂わせる。