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山口 地上波にのせられるセーフティなものでありながら(笑)、『日本統一』らしさも残すという大業を成し遂げてくれて。本当に泰風は忙しいよね。

本宮 365日、頭の中は『日本統一』のシナリオハンティングですね。最近良くないなと思うのは、撮影現場に入った時に次の作品のことを考えてしまっていること(笑)。だから現場はもう、ヤマに任せちゃっています。

山口 僕らは皆、泰風を頼りにしています。彼は昔からキャプテン、リーダータイプなんですよ。しかも経理もできる(笑)。

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高校時代からの盟友「当時はわんぱくだったので(笑)」

――本宮さんと山口さんは高校時代からのお付き合いで仲良しだとお聞きしました。

本宮・山口 (じっと見つめ合い)仲いいですね。

 

――声まで揃っててすごいです。放課後に一緒に遊んだりされたんですか。

本宮 放課後っていうか…まあ…大人になってからの方が仲いいですね。

山口 2人とも当時はわんぱくだったので、意識はしていましたけど、今ほど交流はなかったといいますか。

――思い出深い「わんぱくエピソード」はありますか。

本宮 そうですね…まぁ…わんぱく相撲みたいなものですかね。

山口 そう、「やんちゃ」じゃなくて「わんぱく」です。

 

――そんな時代から35年が経ち、お互いに変わりましたか。

本宮・山口 (じっと見つめ合い)変わらないですね。

山口 体力がなくなってケガをするようになったとか、老いはあるよね。

本宮 起きた瞬間からキツいよね。もうふたりとも体ボロボロですから。服も着られない時がありましたよ。

山口 五十肩でね。だから、“映える”アクションは「どうぞどうぞ!」って感じで若手に譲ってますね(笑)。

ある時期から“ヤクザ様式”を勉強することをやめた

――本宮さんは「この作品にメッセージ性は皆無!」と答えられていました。エンタメに徹するスタンスがとても新鮮です。

本宮 肩の力を抜いて楽しんでもらうことが一番だと思っています。それもあって、任侠の世界では実際に行う所作や規則があるんですが、ある時期からそういった“様式”を勉強するのはやめました。

――任侠作品でありながら、その部分のリアリティは追求しない?