〈嘘つきは黙ってろ!〉〈売名行為すんな〉
カウアン・オカモト氏や橋田康氏ら、ジャニー喜多川氏の性加害を告白した元ジュニアたちに対して、ジャニーズの熱狂的なファンを名乗る複数のアカウントから、執拗な誹謗中傷が相次いでいることが「週刊文春」の取材でわかった。
中には〈死ねよ〉との書き込みも
SNS上で批判が始まったのは4月5日、カウアン氏のインタビュー記事が「週刊文春」スクープ速報として文春オンラインに掲載された直後からだ。SixTONESやなにわ男子、Travis Japanなど、ジャニーズタレントのファンを自称するアカウントが中心だった。
カウアン氏が日本外国特派員協会で会見を開くと、〈受け入れたのは自分でしょ?〉〈枕営業乙〉とエスカレート。橋田氏にもインタビュー掲載後、〈売れなかった方〉〈嘘つき〉など、誹謗中傷が始まった。
5月16日、国会で行われたヒアリングに彼らが参加すると、今度は政治に働きかけたことを批判する声も増えていった。カウアン氏はパニック障害を再発し、一時休養を余儀なくされたが、それでも告発者バッシングは止まらなかった。
最も急増したのは、6月5日。カウアン氏や橋田氏らが「児童虐待防止法」改正を求めて署名を集め、与野党6党に届けた日だ。『news zero』(日テレ系)でキャスターの櫻井翔が初めてジャニーズ事務所の性加害についてコメントし、こう語ったのである。
「お伝えしたいことの一つは憶測で傷つく人がいるということ(中略)あらぬ憶測を呼ぶことは、何よりも避けなくてはいけない」
発言を受けて「憶測で現役タレントを傷つけているのは告発者だ」と攻撃がヒートアップ。前日は100件ほどだった彼らのSNSへの批判は、櫻井の発言翌日には300件超に膨れ上がった。
“憶測”問題を巡っては、元ジャニーズの男闘呼組・高橋和也もライブで「色々な事を言う人がいるけど、それで傷ついている人もいる」と発言していた。
「中には〈死ねよ〉との書き込みもあった。コンサートや舞台の時などはファンにマナー厳守を『お願い』しているジャニーズ事務所ですが、この問題は黙認したままです」(芸能記者)