今後も夫の後継者である吉田氏を“熱烈支援”
東京で居場所を失いかねない一方、夫の死後、昭恵氏が相続したのが、山口県下関市や長門市の自宅。文字通り「私の土地」なのだ。
長門市の女性後援会会長、小野弘子氏が言う。
「長門の自宅には、晋三さんは一度も泊まったことはありませんが、昭恵さんは4回も泊まった。『サミットで各国首脳から頂いた記念品があるので、長門の自宅を記念館にしたい』とも仰っています」
正円寺(下関市)の野崎智愛住職も続ける。
「昭恵さんから最近、『主人の位牌はこちらにあるの。お坊さんなんだからうちに来て、位牌の前でお経をあげてよ』と言われ、日程を調整しています。uzuhouseやフグ懐石料理屋など、地元での活動の幅を広げているともお聞きします」
「私の土地」への想いを強めている昭恵氏。今後も夫の後継者である吉田氏を、“熱烈支援”していくようだ。安倍氏の資金管理団体「晋和会」の代表も昭恵氏が引き継いだが、21年時点で5000万円超の繰越金があり、「吉田氏への支援などにも使いたい意向」(地元関係者)という。
“林芳正追い出し作戦”は功を奏するのか
「後援会長就任もしばらく悩んでいましたが、今回決断した。自らのカネと人脈をフル動員し、林氏に対抗する算段です」(同前)
果たして、昭恵氏の“林芳正追い出し作戦”は功を奏するのか。
「茂木氏は昭恵氏の直談判に『山口県連の意向を尊重する』と答えましたが、6月4日の県連大会で岸信夫前防衛相の後任会長に決まったのが、林氏と近い新谷和彦前県議です。引退した政治家を県連会長に押し込むほど、林氏は地元を牛耳っている。昭恵氏は苦しい情勢です」(県連関係者)
追い出されそうになっているのは、昭恵氏と夫の後継者のほうだった……。