静岡県沼津市の海岸で生後間もない赤ん坊の遺体を焼いて遺棄したとして逮捕されていた浅沼かんな容疑者(24)と高見直輝容疑者(20)が、22日、殺人容疑で逮捕された。
「ナニワのホス狂」として悪名を馳せた女と、うだつの上がらないダメホストの男は、波音だけが響く人気のないさみしい海辺で、なぜ我が子を焼くに至ったのか。
2人がいかにして人生を転げ落ちていったか、その足取りを詳細に追った当時の記事を再公開する(初出:2023年6月8日。年齢、肩書は当時のまま)
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静岡県沼津市の千本浜海岸で、生後間もない女児の遺体を燃やしたとして2日までに浅沼かんな容疑者(24)と高見直輝容疑者(20)が逮捕された死体遺棄・損壊事件。
これまで文春オンラインでは、大阪で300万円以上のツケを抱える浅沼容疑者の“ホス狂”ぶり、地元・静岡やホストクラブをめぐる数々の金銭トラブルについて報じてきた。
時には、「親権を奪われた」などと自身の子供を“ダシ“にして、マッチングアプリを使って見ず知らずの男性たちの同情を買う手口で金を騙し取ってきた浅沼容疑者。
今回、文春オンライン取材班は、浅沼容疑者の元夫であるAさんに接触。メディアの取材に初めて答えたAさんは、「離婚した理由はかんなの不倫です」と断言し、トラブル続きだった結婚生活について語った。
離婚の原因は浅沼容疑者の不貞行為
「かんなとは当時流行していた学生限定のチャットアプリで知り合いました。ノリがいいギャルで、数カ月後に付き合うことになりました。かんなから『子どもが欲しい』と言われ、自分は高校中退後、通信制高校で高卒認定資格を取りながら働いていたのである程度稼ぎもあったし、付き合って半年くらいで結婚することにしました」
Aさんが18歳になったのを機に2人は結婚。すぐに子供を授かったが、結婚生活はわずか1年ほどで終わりを迎える。離婚の原因は浅沼容疑者の不貞行為だったという。
「かんなから『残業だから遅くなる』という連絡があった日です。いつもなら彼女の仕事は午後3時くらいに終わっていたので、遅くても6、7時ぐらいには帰宅するだろうと思っていたら、結局帰ってきたのが夜10時とか11時ぐらいでした。
不審に思ってかんなの車のドライブレコーダーを見てみたら、男の姿こそ残っていませんでしたが、ラブホに行っているのが映っていました。問い詰めたら不倫したことを認めました。それも1回だけじゃないことが分かって、離婚するに至りました」