周囲の人への不義理と金を借りては“飛ぶ”生活を繰り返す
「金を返済してもらうためにも本人には働いてもらうしかなかった。忙しくなりますし、そんな状況では子供を育てられないと思って自分が親権を取りました。それに、再婚した男が子供を虐待するというニュースも見ていたので、何度も不倫するような男ぐせが悪い人間に自分の子どもを渡すのも怖いと思ったんです。自分が親権を取ることについて、かんなは『分かりました』と二つ返事でした。我が子かわいさに少しは抵抗するかと思ったので、正直拍子抜けしましたね」(同前)
その後、浅沼容疑者は実母が借りた沼津市のアパートに引っ越し、働きながら一人暮らしを始めた。最初の数カ月こそAさんに返金していたものの、いきなり連絡が取れなくなる。
夫、その家族、ひいては周囲の人への不義理を繰り返し、金を借りては“飛ぶ”生活を繰り返していた浅沼容疑者。一体何に金を使っていたのだろうか。Aさんは“ある可能性”を予測する。
「二度と子どもに関わってほしくない」
「かんなに浪費癖があったとは思いません。身の回りで高価な物が増えてるとか、高級ブランド品を買ってるとかそういうのはなかったんです。だから何に金を使ってるのか不思議で……。たぶん、男に使ってたんでしょうけど」
妻の手癖の悪さに愛想が尽きたAさんだが、浅沼容疑者の何もかもが悪かったわけではないという。
「結婚していたころは掃除などの家事とか、育児もちゃんとしていました。ママ友とも仲良くしていて、よその子供とも遊んであげるような人だったんです。だからまさか赤ちゃんの遺体を燃やすなんてことをするなんて信じられません……。
かんなとの子供は今も自分が育てていて、事件のことを知らずに元気に過ごしています。今となっては、本当に自分が引き取ってよかったなと思っていますし、二度と子どもに関わってほしくない。かんなには、亡くなった子供のためにも正直に何があったのか話してほしいです」
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